平成 24年第4回定例会( 9月)───────────────────────────────────────────平成24年 第4回(定例)み や こ 町 議 会 会 議 録(第9日) 平成24年9月12日(水曜日)───────────────────────────────────────────議事日程(第3号) 平成24年9月12日 午前10時00分開議 日程第1 議案の訂正について 日程第2 追加議案の上程、提案理由の説明 報告第8号 みやこ町
一般会計継続費の
継続年度終了による精算について 報告第9号 平成23年度みやこ町
財政健全化判断比率及び
資金不足比率について 認定第1号 平成23年度みやこ町
一般会計歳入歳出決算の認定について 認定第2号 平成23年度みやこ町
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について 認定第3号 平成23年度みやこ町
後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について 認定第4号 平成23年度みやこ町
介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について 認定第5号 平成23年度みやこ町
住宅新築資金等事業特別会計歳入歳出決算の認定について 認定第6号 平成23年度みやこ町
土地取得特別会計歳入歳出決算の認定について 認定第7号 平成23年度みやこ町
水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について 認定第8号 平成23年度みやこ町
農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算の認定について 認定第9号 平成23年度みやこ町
公共下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について 認定第10号 平成23年度みやこ町犀川財産区
管理会特別会計歳入歳出決算の認定について 認定第11号 平成23年度みやこ町城井財産区
管理会特別会計歳入歳出決算の認定について 日程第3 一般質問──────────────────────────────本日の会議に付した事件 日程第1 議案の訂正について 日程第2 追加議案の上程、提案理由の説明 報告第8号 みやこ町
一般会計継続費の
継続年度終了による精算について 報告第9号 平成23年度みやこ町
財政健全化判断比率及び
資金不足比率について 認定第1号 平成23年度みやこ町
一般会計歳入歳出決算の認定について 認定第2号 平成23年度みやこ町
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について 認定第3号 平成23年度みやこ町
後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について 認定第4号 平成23年度みやこ町
介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について 認定第5号 平成23年度みやこ町
住宅新築資金等事業特別会計歳入歳出決算の認定について 認定第6号 平成23年度みやこ町
土地取得特別会計歳入歳出決算の認定について 認定第7号 平成23年度みやこ町
水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について 認定第8号 平成23年度みやこ町
農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算の認定について 認定第9号 平成23年度みやこ町
公共下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について 認定第10号 平成23年度みやこ町犀川財産区
管理会特別会計歳入歳出決算の認定について 認定第11号 平成23年度みやこ町城井財産区
管理会特別会計歳入歳出決算の認定について 日程第3 一般質問──────────────────────────────出席議員(16名)1番 橋本 真助君 2番 柿野 正喜君3番 中山 茂樹君 4番 小田 勝彦君5番 田中 勝馬君 6番 飯本 秀夫君7番 中尾 昌廣君 8番 金房 眞悟君9番 大束 英壽君 10番 柿野 義直君11番 熊谷みえ子君 12番 原田 和美君13番 中尾 文俊君 14番 肥喜里和隆君15番 浦山 公明君 16番 上田 重光君──────────────────────────────欠席議員(なし)──────────────────────────────欠 員(なし)──────────────────────────────
事務局出席職員職氏名事務局長 廣末 豊君 書記 中村 銀次君──────────────────────────────説明のため出席した者の職氏名町長 …………………… 井上 幸春君 副町長 ………………… 辛島 秀典君総務課長 ……………… 久保 良美君 財政課長 ……………… 吉永 秀信君
総合政策課長 ………… 村上 重範君 税務課長 ……………… 中嶋 純男君
徴収対策課長 ………… 葉瀬垣和雄君 住民課長 ……………… 長野 正美君
健康づくり課長 ……… 柿野 善広君
介護保険課長 ………… 中村 政弘君
生活環境課長 ………… 中原 裕二君 教育長 ………………… 屏 悦郎君教務課長 ……………… 山本 淳一君 生涯学習課長 ………… 立花 博美君建設課長 ……………… 森下 高志君 産業課長 ……………… 久保賢太郎君
人権男女共同参画課長 ……………………………………………………… 上田 政三君
上下水道課長 ………… 能方 壽君 ──────────────────────────────
◎事務局長(廣末豊君) それでは、開会の前に事務局より御報告申し上げます。 本日、1番、橋本真助議員より遅刻する旨、連絡が届いております。 それから、本日の配付資料についてです。本会議初日に要求されておりました
集中豪雨箇所の内訳資料が建設課より提出されましたので、お手元に配付をいたしております。 また、総務課より議案第48号の訂正について、差しかえ分を配付いたしておりますので、御確認をお願い申し上げます。 それから、きょう本日、決算書等をお配りしておりますが、不足分はありませんか。再度、御確認をお願い申し上げます。決算案件等をお配りしておりますが、不足分等があれば、御確認をお願い申し上げます。午前10時00分開議
○議長(上田重光君) おはようございます。ただいまの出席議員は15名です。したがいまして、定足数に達しております。 ただいまから、本日の会議を開きます。 本日の
議事日程等について、先刻、
議会運営委員会において協議を願っておりますので、その結果について報告を求めます。
中尾文俊委員長。
◎
議会運営委員長(中尾文俊君) おはようございます。中尾文俊でございます。 先刻、9時30分より
議会運営委員会を開催をし、本日の議事日程及び議事運営について協議を行いましたので、その結果につきまして御報告をいたします。 本日、執行部より議案の訂正が1件及び追加議案として報告が2件、決算の認定案件が11件の計13件が提出をされております。協議の結果、本日の議事日程につきましてはお手元に配付のとおり決定をいたしました。 まず、日程第1が議案の訂正についてであります。 本件は、議案第48号で一部訂正があり、
みやこ町議会会議規則第20条に基づき、議会の
許可を得なければならないものでございます。 日程第2は、追加議案の上程、提案理由の説明であります。 報告第8号から認定第11号までの計13件を一括議題とし、提案理由の説明を求めます。説明終了後、当議会の申し合わせにより、
決算特別委員会の設置及び委員の選任を行います。 なお、追加議案についての質疑は、14日の
一般質問予備日の日程で行い、質疑終了後、
決算認定案件は
決算特別委員会へ付託を行います。 続いて、日程第3は一般質問でございます。 今回、10名の議員から通告があっており、通告順に一般質問を行います。通告順位及び通告内容につきましては、お手元に配付のとおりでございます。参照いただきたいと存じます。 なお、本日の一般質問は、通告順の1番から4番、もしくは5番までを予定をいたしております。 以上、本日の議事日程及び議事運営につきまして、
議会運営委員会で協議いたしましたので、議員各位の御賛同と御協力を賜りますようお願いを申し上げまして、報告といたします。
○議長(上田重光君) 委員長の報告が終わりました。 お諮りいたします。本日の
議事日程等については、ただいまの委員長の報告どおり決することに御異議ございませんか。〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(上田重光君) 異議なしと認めます。よって、本日の
議事日程等につきましては、お手元に配付の日程表のとおり決定をいたします。 これより、議事日程に従い、議事を進めます。────────────・────・────────────
△日程第1.議案の訂正について
○議長(上田重光君) 日程第1、議案の訂正について。 議案第48号みやこ町
手数料徴収条例等の一部を改正する条例の制定についての議案の一部訂正について、お手元に配付のとおり、町長より提出されております。本件について、提出者より説明を求めます。
久保総務課長。
◎総務課長(久保良美君) おはようございます。本議会に提出しています議案について、一部に誤りがありましたので、おわびし、訂正をお願いするものでございます。 議案第48号みやこ町
手数料徴収条例等の一部を改正する条例の制定について、条例の条立て方式により、5つの条例の改正案を提出させていただいております。 条文中、
公共下水道条例、責任技術者の登録の申請においてということにおきまして、添付する書類につき、住民票の写しと在留カード、または
特別永住者証明書と重複して提出を求める改正条文になっておりました。 本来、意図しない改正案になっておりましたので、おわびし、訂正するものでございます。申しわけございませんでした。
○議長(上田重光君) お諮りいたします。本件を
許可することに異議はありませんか。〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(上田重光君) 異議なしと認めます。よって、議案第48号の議案の一部訂正については、
許可することに決定しました。 なお、皆様のお手元には、訂正済みの議案を配付いたしておりますので、差しかえをお願いしておきます。────────────・────・────────────
△日程第2.追加議案の上程、提案理由の説明
○議長(上田重光君) 日程第2、追加議案の上程、提案理由の説明。 執行部提出の報告第8号みやこ町
一般会計継続費の
継続年度終了による精算についてから認定第11号平成23年度みやこ町城井財産区
管理会特別会計歳入歳出決算の認定についてまでの13件を一括上程し、議題とします。 これより、提案理由の説明を求めます。井上町長。
◎町長(井上幸春君) おはようございます。本日、追加提案いたしました案件は、報告2件とみやこ町一般会計及び特別会計の決算の認定案件11件であります。 それでは、提案理由を御説明いたします。 報告第8号は、平成23年度みやこ町
一般会計継続費の
継続年度終了による精算についてであります。
地方自治法施行令第145条第2項の規定により、平成23年度に終了した継続費の精算について、議会に報告するものであります。 報告第9号は、平成23年度みやこ町
財政健全化判断比率及び
資金不足比率についてであります。
地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条第1項及び第22条第1項の規定により、監査委員の審査に付した上で、議会に報告するものであります。 認定第1号は、平成23年度みやこ町
一般会計歳入歳出決算の認定についてであります。地方自治法第233条第3項の規定により、監査委員の意見をつけて議会の認定に付すものであります。 認定第2号から認定第11号は、平成23年度みやこ町10
特別会計歳入歳出決算の認定についてであります。同じく地方自治法第233条第3項の規定により、監査委員の意見をつけて議会の認定に付すものであります。 以上、提案理由を御説明いたしました。御審議のほど、よろしくお願いいたします。
○議長(上田重光君) 町長の説明が終わりましたが、報告第8号、報告第9号につきましては、担当課長から補足説明の申し出があっておりますので、これを
許可いたします。
吉永財政課長。
◎財政課長(吉永秀信君) おはようございます。報告第8号みやこ町
一般会計継続費の
継続年度終了による精算について、補足説明をいたします。 次のページをお願いします。平成23年度みやこ町
一般会計継続費精算報告書でございます。 6
款農林水産業費1項農業費、事業名といたしましては、
幸ケ谷池改修工事でございます。この事業につきましては、平成22年度みやこ町一般会計当初予算で平成22年度から24年度までの3カ年の継続費の設定を行い、さらに平成23年度みやこ町
一般会計補正予算第4号で継続費総額の変更及び
年度期間変更の手続を行ったもので、平成22年度から23年度までの2カ年事業でございました。今回、
地方自治法施行令の規定に基づきまして報告するものでございます。 全体計画といたしましては、平成22年度2,760万円、平成23年度2,730万円、計5,490万円でございます。財源内訳といたしまして、計の欄でございますが、国、県支出金につきましては、
団体営ため池等整備事業県補助金で3,062万5,000円でございます。その他につきましては、
農業施設改修事業分担金で300万円でございます。また、一般財源は2,127万5,000円となっています。 次に、実績でございますが、平成22年度1,627万5,482円、平成23年度3,593万8,350円、計5,221万3,832円となっています。財源内訳でございますが、国、県支出金で3,060万円、その他で300万円、一般財源1,861万3,832円でございます。全体計画に対する実績との比較につきましては、268万6,168円の執行残となっております。 以上で、報告第8号みやこ町
一般会計継続費の
継続年度終了による精算について、補足説明を終わります。 次に、報告第9号でございます。平成23年度みやこ町
財政健全化判断比率及び
資金不足比率について、補足説明をいたします。 次のページをお願いします。1ページ及び2ページにつきましては、平成23年度
財政健全化判断比率及び
資金不足比率審査意見書で、監査委員さんから町長に審査報告された意見書を添付しております。審査につきましては、去る8月22日に実施され、結果につきましては9月3日付でいただいたところでございます。また、審査の結果につきましては、総合意見及び個別意見といった内容でございます。 次に、3ページをお願いします。 総括表①でございます。
健全化判断比率の状況でございます。
実質赤字比率及び
連結実質赤字比率では、実質収支及び
連結実質収支がみやこ町としては、黒字でございましたので、
ハイフン表示とさせていただいております。
実質公債比率につきましては、8.8%となっております、昨年は10.6%でございましたが。また、将来負担比率につきましては8.3%となっております。昨年は30.3%でございました。いずれも平成22年度より比率は下がっているところであります。 次に、
早期健全化基準でございますが、
実質赤字比率14.06%となっております。この
実質赤字比率の算出につきましては、
標準財政規模69億5,703万5,000円をベースに、国が示した計算式に従って得た比率でございます。また、
連結実質赤字比率につきましては、19.06%となっておりますが、この
連結実質赤字比率の算出は、先ほどの
実質赤字比率に5%を加算した比率でございます。 続きまして、
実質公債比率でございます。25.00%及び将来負担比率350.00%につきましては、全国統一の基準比率でございます。これらの比率を超過した場合につきましては、
財政健全化計画を作成しなければならないことになっております。 また、
財政再生基準といたしましては、
実質赤字比率20.00%、
連結実質赤字比率30.00%、
実質公債比率35.00%となっています。いずれも国が政令で定める比率でございまして、この比率を超過した場合につきましては、
財政再生計画を作成しなければならないことになっております。 次に、4ページをお願いします。この4ページの表でございます。
総括表②連結実質赤字比率の状況から6ページの総括表④将来負担比率の状況までにつきましては、
先ほど総括表①の
健全化判断比率算出のための資料でございますので、参考にしていただきたいと思います。 以上で、報告第9号平成23年度みやこ町
財政健全化判断比率及び
資金不足比率について、補足説明を終わります。
○議長(上田重光君) 補足説明が終わりました。 以上で、提案理由の説明を終わります。 お諮りします。ただいま上程されました認定第1号から認定第11号まで11件の
決算認定案件については、7人の委員で構成する
決算特別委員会を設置し、これに付託して審査することにしたいと思います。御異議はありませんか。〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(上田重光君) 異議なしと認めます。したがって、認定第1号から認定第11号までの11件については、7人の委員で構成する
決算特別委員会を設置し、これに付託して審査することに決定しました。 お諮りします。ただいま設置されました
決算特別委員会の委員の選任については、委員会条例第7条第1項の規定によって、お手元に配りました名簿のとおり指名したいと思います。御異議はありませんか。〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(上田重光君) 異議なしと認めます。したがって、
決算特別委員会の委員は、お手元に配りました名簿のとおり選任することに決定しました。 なお、
特別委員会の正、副委員長の互選については、後刻、お願いいたします。 また、ただいま上程されました報告及び
決算認定案件の質疑につきましては、14日の
一般質問予備日の日程に上げて行います。────────────・────・────────────
△日程第3.一般質問
○議長(上田重光君) 日程第3、これより一般質問を行います。 通告順に質問を
許可します。通告順位1番、議席番号10番、
柿野義直議員。
◆議員(柿野義直君) 皆さん、おはようございます。10番、柿野義直でございます。これより、一般質問に入らせていただきます。 私は、今議会で3点ほど通告をしております。 昨今、新聞で
政治倫理条例違反の報道がされました。それについて、町長初め、議員全員でどういうふうな方向性を見つけていったらいいかというふうに、今、検討中でございますが、安易にこの語句の修正だけに終わらないで、近隣の行橋市にございます
政治倫理条例のように、しっかりした条例の改正を目指して勉強していったらどうかなということを踏まえて、今回の
政治倫理条例違反についての議論を深めるために、質問を1つ上げております。 町民の信頼を回復しなければなりません。
政治倫理条例違反の実態、この条例における
政治倫理条例の違反に対する実態、その
政治倫理条例違反の対象者、内容の全体を公表していただきたい。 2点目、どうして、こういう違反の状況が生まれたのか。原因とどこに責任があるのか、ちょっと抽象的になりますが、今回の
政治倫理条例違反に至る大きな原因に、現在のみやこ町の政治のありよう、町政のありようが伺えるのではないか。すなわち、議会の多数派対策に執行部が利用したという側面があるのではないかという町民の疑念の念があります。したがって、執行部はこういう事態に対して、
政治倫理条例に照らして違反の原因と責任をどう考えておられるのか、明確にしていただきたいと思います。 3点目に、町民の信頼を回復していただきたい。町民の信頼を回復するために執行部は、どのような責任のとり方をするのか。今回のような条例違反を起こさないため、審査会の審査協会は、新たに議員との指定管理者の兼業を禁止して、町民の信頼を回復していただきたい。 行橋市に見られるように、しっかりした
政治倫理条例の制定を、専門家を交えて、議員や執行部の内々のごく
つじつま合わせの改正ではなく、町民に納得していただける審議会をきちっと立ち上げて、そして立派な
政治倫理条例の改正案をつくっていただきたいというのがこの質問の趣旨でございます。 2点目に、町の住宅政策についてお尋ねします。町の住宅政策、どこを向いているのかなというのを昨今感じます。 1点目として、老朽化した町営住宅の計画的な建てかえを急いでいただきたい。どんな計画になっているのか。財源計画はどのようなものか。かつて勝山町の時代には、きちっとした
住宅ストック計画というのがございました。建てかえ計画を財源的にしっかり組み込んだ計画を立てておりました。三島団地も途中でとまっておりますけども、あそこ全体を6期、7期にわたって建てかえてしまうという計画でした。 3町を合併して全体像がいまだに見えてきません。建てかえも遅々として進んでないように、私には思います。もちろん、今、今里団地の建てかえは行われておりますけれど、しかし合併して6年になりますけれども、ただ、その1カ所が新たに建てかえの実施になっているという状況で、その全体像がはっきりしません。特に、財源的な裏づけをきちっとしてやらないと、計画は実行されないというふうに思っています。 住宅の入居依頼が結構多うございます。私の周辺からも、どうして、老朽化してあいている住宅を改修して、そして入れていただけないのかという、そういう問い合わせがございます。今後、老朽化した住宅を修理をして使っていくという計画を立てるという状況になっておりますが、その全体像、財源計画まで含んでしっかり示していただきたいと思います。 2点目は、
若者向け住宅及び
分譲地造成計画の全容についてをお尋ねします。 全体の建てかえ計画は、私は急務だと思います。みやこ町、1,000戸の住宅があり、700戸が耐用年数を越えております。これを建てかえるだけでも、ざっと試算して100億円からの予算が必要であります。 それなのに、町長は定住策、あるいは若者向けといって犀川や豊津に
若者向け住宅や新しい分譲地の造成を計画しております。したがって、全体的な、町民が求める住宅政策の全容をきちっと把握した上で、これがどういう位置づけになるかということを、その計画書に盛り込んだものを示していただかないと、何か
住宅政策自身がちぐはぐな状況に感じられます。 しかも、分譲地が旧豊津町の
ごみの焼却場の計画地が残っておりまして、その計画地は田んぼに面しております。ああいうところでどのような計画になっているか、しっかりした計画を立てないと、水利の関係とか、あるいはどういう人たちを対象に考えておられるのかということをしっかり示していただかないと、町民が求めておる住宅の政策に対して、適当な計画かどうかというのを判断していく上で、大変、今、判断できないような状況になっているんではないかと、私は思っております。したがって、先ほど申し上げましたように、これらが町の住宅政策の中でどういう位置づけをするのかということを、しっかり示していただきたいと思います。 3点目に、諫山保育所の民営化について御質問をします。 私は、1点目に、将来の保育継続、これが大変心配でありますので、これをどういうふうに確約していただけるのかというのを質問いたします。 民営化で継続可能と判断した理由はどういうものか。保育所の内容にどのような特徴があるのか。この保育所の民営化については、現在の保護者の方たちの民営化に対する希望は確かにあります。 しかし、これはどうも聞いてみますと、いろいろな改善策を町に要望しても、町が対応していただけない。それであれば、民営化をすればそのことが解決できるんではないかという、そういう趣旨の民営化希望であります。なぜ、町は町民の要望に応えないのか。小規模校であります諫山保育所、将来の継続については懸念する声が聞こえてまいります。 もし、受けた民間の事業者が継続を断念するというようなことになれば、大変な状態になる。将来の諫山地区に住んでいる住民の意思とは離れたものになりかねないと思っております。したがって、先ほど申し上げました継続可能と判断した理由、これと保育の内容について、御答弁をいただきたいと思います。 以上、壇上から質問といたします。
○議長(上田重光君) 井上町長。
◎町長(井上幸春君)
柿野義直議員の質問にお答えをいたします。 みやこ町
政治倫理条例は、町長、副町長、教育長及び議員に対し、主に資産報告書の提出、贈収賄事件にかかわった場合の弁明並びに町工事等の契約に対する遵守事項を定め、公職にある者として町民に疑惑を抱かれないよう戒める行為として、議員みずからが提案して条例を制定したと認識をしております。 毎年提出する資産報告書は、政治倫理審査会で審査を行っておりまして、本年度は報告内容に疑義が多数あったと聞いており、総務課長及び議会事務局長が政治倫理審査会会長から厳重注意を受けたと聞いております。現在、政治倫理審査会で資産報告書について、最終的な審査が行われております。 審査結果の報告は、今月中にいただくようになっておりますが、違反を含め、その詳細については、町広報に公表しなければならない規定になっておりますので、例年どおり行う予定です。 また、同条例第13条の規定についてですが、町工事等の契約に対する遵守事項で、今回、新聞に掲載されたところですが、町民を初め、皆様に御心配をおかけしたことにつきまして、深くおわびを申し上げます。 新聞記事の内容については、さきの全員協議会におきまして報告させていただいたところですが、遵守事項とはいえ、13条項に照らし、疑義が生じた契約工事の案件があったので、事実確認をし、相手方の同意のもと契約を解除いたしました。今後、このようなことがないように十分に留意をしていきたいと考えております。 次に、町民の信頼回復をしなければならないということですが、私は、法律を学んだときに「貧しきを憂いず、等しからざるを憂れう」これが法の精神だと。貧しいことを憂いるんではなく、法は平等であり公平、公正でなければならないと、そういうふうに私は教わりました。法を360度照らしてみて、一点の曇りもなければいいけれども、そこに一点の陰でもあれば、その法律は法律ではないと、そういうことを大学で教わりました。 また、何人悪人を逮捕しようとも無辜、罪のない人一人を罪に陥れることは悪法だと。しかし、悪法もまた、法であるということを言っております。ですから、条例や法律をつくるときには慎重につくる必要があるんではないかと思っております。 今回、みやこ町の条例を議員全員と一緒に、また弁護士の先生たちにも来ていただきました。私は、内閣法制局にも、今回、みやこ町の条例が本当に正しいのかということを問い合わせをいたしました。結論から言うと、これはおかしいと、違憲であるというふうにいただいております。 柿野議員は、人権、そういうことに対して大変敏感であり、私と同じように人権を重んずる議員だと、私は思っております。そういうことを考えたときに、憲法第13条では「個人として尊重され、生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、尊重される」ということも書いております。 また、職業選択の自由がある、あるいはこの条例によって、結婚を諦めなきゃいけない、そういった婚姻の自由さえ侵すような状況になっているんではないでしょうか。また、第180条の5を読むと、この中には教育委員会、選挙管理委員会、監査委員等々あって農業委員会も属する。さらには、特別職を見たときに、私が驚いたことに消防団員も特別職になる。こういうことを考えたときに、果たしてこの条例が正しいのだろうかと。これは我々がもう一回、みんなで見直していくことが必要であるんではないかなというふうに思っております。 ですから、今回のこの、町民の信頼を回復しなければいけないということですが、どうもこの条例をつくるときに、土木建設業だけに重きを置いて、委託業務等に、果たして、考えておったのかと、そういうところも考えていく必要があるんではないかと、私は考えております。 先ほど、議会多数派工作、云々というようなことがありましたけれども、我々は、そういうような圧力やそういうことも一切ありませんし、このことは私は、いかがな質問であったのかなというふうに思っております。我々は、公平・公正に執行をしているというふうに考えております。 次に、町営住宅の件ですが、みやこ町公営住宅長寿命化計画に基づき、建てかえを実施しております。先ほど指摘もありましたけど、昨年度、勝山地区につきましては、三島団地の建てかえ工事の区切りがついております。 今年度につきましては、犀川地区の今里団地建てかえ事業を行っているところであります。現在、第1期住宅解体工事が終わり、第1期造成工事及び建築工事の交付申請をする予定となっております。豊津地区につきましては、建てかえ事業に伴う今、検討を行っている最中であります。 財源計画はどうなのかということですが、住宅建てかえ事業の財源計画についてですが、住宅建てかえを推進していくためには多くの経費を要しますが、社会資本整備交付金等や起債を活用して、町財政に負担にならないような、配慮を進めながらやっていかなければいけないというふうに考えております。 次に、
若者向け住宅につきましては、新たな定住促進につながる住宅として、公営住宅とは別の位置づけとして考えております。みやこ町に居住したくても住宅がない、また公営住宅に入居しようと思っても、所得制限の問題もあり入居できないなどの声が多数あったところです。 新たな定住促進を目的とした政策として、今回、
若者向け住宅を計画したところであり、今後のみやこ町の人口減少をくい止めるための方法としての施策であると考えております。 若者の流出を防ぐとともに、新たに他市町村からの流入により、人口増加を図るとともに、地域の活性化につなげていきたいとそういうふうに考えておりいます。 それから、国作地区に分譲地の計画をしております。先ほど議員の指摘のあったところです。昨年度、造成工事の設計を終えましたので、本年度、工事に着手する計画でありましたが、水利関係者との調整が難航したためにおくれております。ようやく、水利関係者と調整がつきましたので、現在、工事発注に向けた準備を行っており、本年度中の竣工を予定しております。 造成工事の内容ですが、開発面積8,645平方メートルで、1区画約100坪程度で18区画の計画となっております。販売価格などは今後の検討となりますが、現地の地価等を勘案し、完売できるように私も努力をしていきたいと考えております。 諫山保育所の件ですが、諫山保育所は現在、入所児童数20名で運営いたしております。民営化による保育の継続実施に際し、町として校区内の未就学者児童数、民営化によるゼロ歳児保育・延長保育など、保育サービス拡充に伴う受入児童数の増につきまして考慮を加えた結果、定数20名の保育所であれば、十分、私立の保育所として存続可能との結論により、公募に至った次第であります。 諫山保育所移管法人として提案しております、社会福祉法人護法会でありますが、「正しい知恵と真の勇気、優しい心でみんな仲良くいたします」を基本に、入所する児童の最善の利益を考慮し、児童の心身ともに、健全な育成と家庭と保護者の豊かな関係を図り、児童にとって最もふさわしい生活の場とすることを基本理念として掲げ実践している法人であります。 また、保育の基本方針といたしまして「安全で保健的な自然に恵まれた環境の中で、健康な身体と豊かな心と感性や表現力を育てて、生命の保持と情操の安定を図り、意欲的な生活が出来るようにする。また、生活の中の言葉への関心を育てて、相手の話を理解するよう言葉の豊かさを養う。人に対する愛着・信頼関係をもとに人権を尊重する心や自主・自立心及び協調性を養い、社会性・道徳性を育てる。」と定めております。 保育における法人の特徴といたしましては、長年にわたり、ゼロ歳児保育に力を注いできた経験を活かし、保育内容の充実を図るとともに、保護者の意見、要望を最重要視する姿勢が特徴的であります。 以上でございます。
○議長(上田重光君)
柿野義直議員。
◆議員(柿野義直君) 1番目から、逐次再質問させていただきます。 町長、政治倫条例違反については、他人事のようにお考えですかね。法制局へ聞いて、みやこ町の
政治倫理条例が違憲状態だというふうに、ぱっと述べましたよね。いろんな考え方あることは事実です。しかし、福岡県、60の自治体がありますが、30の自治体で2親等を含めた
政治倫理条例つくってるんですよ。だから、学者によってはいろいろ意見がわかれるとこです。 これは、かって勝山町で
政治倫理条例をつくるときに、審議会の委員長になっていただいた斎藤文男さんって九大名誉教授、この人が今まで議論してきました、広島県の府中市における裁判の判決、高等裁判所の判決について反論を書いてます。 議長、議会と執行部にこの資料を提出したいと思いますが、後ほどでいいですが、皆さんに読んでいただきたいと思います。よろしいでしょうか。
○議長(上田重光君)
許可します。後ほどお願いします。
◆議員(柿野義直君) よろしくお願いします。 で、この府中市の話から、ずっとこう鑑定書が出てきたりということで、議論されてますね。 町長は、かねがね福岡県の
政治倫理条例なみに対象者をしぼったらどうかというお話ですよね。一方では、行橋の
政治倫理条例を見ていただきたいと思います。すぐ見れますから。これは努力規定になってるんですよ。議員みずからが親族に説得して、そして辞退届を提出するということになってるんですよ。だから一方的に、それをもって努力規定をもって、違憲だという、内閣法制局かどうか知りませんけども、みやこ町の条例が違憲であるというような判断は、どこのどういう条例をもってしたかということになってくる、相当な議論になるんですよ。 安易に法制局の意見だからということで、みんなにそういう感覚を植えつけられると、行橋の条例はどうかということになりますよ。みやこ町の条例さえ、そういう状況であれば。 したがって、これしっかり読んでいただきいと思うんですけれども、後ほど提出しますけ、しっかり読んでいただきと思いますけども、いわゆる
政治倫理条例は既にできてるんですよ。それを運用してきたわけですよ。その運用の過程で、真意に姻族を省くとか姻族を含めるとかという解釈をやってるやないですか、町自身が。安易に考えてるからそうなるんですよ。そして、この辞退届を出さない人については、公表するというふうになってるんですよ、みやこ町の場合には。それを執行部もきちっと、議長は、新聞報道された後、あるいはされる前に、きちっと至らなかったということで、謝罪を議会の中でしましたよ。 町長の、こういう事態を招いた責任の一端も感じることはできません。そして何やかんや言いながら、いろんな資料を出して、みやこ町の
政治倫理条例が不備である、不備であるというふうに皆さんに言うばっかしやないですか。
政治倫理条例の趣旨は町長自身、お考えになってるんでしょうかね。 まず、責任があるということを自覚してもらわないといけないですよ。答弁していただきたい。
○議長(上田重光君) 井上町長。
◎町長(井上幸春君) 私は、先ほど言いましたように、悪法もまた法であると、だからこの法を遵守しなきゃいけないということを思っております。 ただ、私が申し上げたいのは、この条例をなんとなくみんな曖昧に思っていたんではないかと、もう1回、みんなが真剣に考えていかなきゃいけない。例えば、この中にですね何条だったですかね、町民に対していろんな機関紙等の購読をお願いする方もいますよね。そういうのだってこれ違反するでしょ。しかし、だれもそういうこと言わないじゃないですか。みんな言ってないんですよ。だから、私はみんなで考えませんかと。いろんなことありますよ。例えば、このチケット買ってくれませんかとか、職員に言ってくるんですよ。しかし、職員も黙って買ってるじゃないですか。いろんな名義もそうですよ。みんなが考えないといけないから、私は提案しています。 だから、私は、この法律は今決まってる法律だから遵守しますと、今回のことは申しわけないと思っております。だから、みんなで真剣に、もう一度この条例が本当に正しいのか、先ほど私が申し上げましたように、生活圏も奪う、例えば、病院の先生がおった、その息子さんがみやこ町の議員あるいは町長になろうと思って出ようと思った、しかし、みやこ町と委託業務をしておると。その息子さんはみやこ町のいわゆる農業委員会の委員にもなれない、消防団員にもなれない、そんな条例が正しいですかと私は言ってるんですよ。だから、みんなで考えませんかと言っているんです。
○議長(上田重光君)
柿野義直議員。
◆議員(柿野義直君) この
政治倫理条例で規定しているのは、対象者がありますよね、町長等という、それと議員なんですよね。そこに係わる人たちの主には営利企業との関係で、私利的に──私の利益ですね──これを目指すことについては一定の制限を、努力義務として課しましょうというのは、
政治倫理条例の趣旨ですよ。それは目的にそう書いてますでしょう。 それをね、執行部のほうから出された資料によると、消防団員やら駐在員やらという、それがどういう意味を持つんですか。我々が、我々の身の処し方として、禁止じゃないですよ、努力義務として辞退をしましょうと、身内を説得して辞退をさしましょうと、そういうものですよ、
政治倫理条例っていうのは。だから、憲法違反に対して緩衝材になってるわけですよ。 法制局がどうのこうのじゃなくて、総務省の──当時は総務省ですね。この条例解釈は、総務省は「条例で町や議員本人または親族が経営する会社は指定管理者になることはできないとすることも可能」との公権解釈を示しているんですよ。だから、これは請負についても同じと解釈されるんですよ、学者の解釈によればですね。 そして、これは親等をふれてないと、何親等というまでふれてない、だからそれは自治権ですよね。法律を制定する地方自治体の権限において、これを2親等にしようが1親等にしようが、自主的な権限なんですよ。しかも、禁止項目やなくて努力規定にしてる、あくまでも努力規定。ただし、それに従っていただけない分については、公表しますよというぐらいのペナルティーしか科してないんです。それが憲法違反という解釈は、私はこの斎藤文男先生が言われる解釈に合致している解釈だというふうに思います。そして、全国でも500を超える自治体が
政治倫理条例つくって、その多くに1親等、2親等は別にして、親等を含めて努力規定を盛り込んでいるわけですよ。行橋の
政治倫理条例も努力規定です。行橋の
政治倫理条例読まれましたですか。なかなか大変立派なもんだというふうに私も解釈します。 できたら、あれぐらいのレベルに、みやこ町の
政治倫理条例も改正していただきたいなっちゅうのが本当率直な願いですよ。それがそうもいかないかもわかりませんが、少なくとも我々議員や執行部だけで語句を訂正するぐらいの状況では、既にもう域を超えてるんじゃないかなと思うんですね、この議論の中身からすればですね。 それで、第3機関の審査会を、第3者を含めた、学者とか町民の代表とか、私たちのことを決めるんですから、議員や執行部が入る必要は本当言ったらないですよ。そういう人が審議会をつくって、きちっとした議論をしていって改正に取り組んでいただきたいと思います。いくべきだというふうに思います。町長の見解を求めます。
○議長(上田重光君) 井上町長。
◎町長(井上幸春君) ちょっと訂正をさせていただきます。私が間違っておりまして、この法制局から聞いた場合に、必要以上の不合理な規制とされよということで違憲とはちょっと済いません、私が言葉が間違っておりました。要するに不合理な規制とされよということを聞いております。 そこで、さっきの件ですけども、いわゆる13条の第3項の1号に、いわゆる町長等及び議員、そのほかの特別職員というふうにもここ明記してるでしょ。だから要するにこれ、読み方によっていろいろあるんですよ、議員。私、別にねどうこうちゅう、じゃあみんなで、自分だけはいいけどこっちは悪いんかとかなったときに、だからみんなで考えましょう。だから先ほど言いました案件については、きょうは議長さんのお計らいをいただいて、そういうような審議会をつくって、そしてやっていきたい。だから行橋は2親等まで入れてないんですね。というのは、広島高裁の、今、判決(「入れてますよ……」と発言する者あり)私この前ちょっと聞いた話では広島高裁のことがあるので、そこは考えないといけないというふうに聞きました。それはもうちょっともう一回確かめてみますけど、いずれにしても最高裁判例が出てくると、これもまた変わってくるんではないかと思っております。 ただ申し上げたいのは、生活圏やいわゆる職業選択の自由、あるいは結婚の自由さえも奪うようなそういうものであっていいのかと、ここは私は人権を考えたときには、もう少し考えていく必要があるんじゃないかと。角を矯めて牛を殺すという言葉もあります。きれいごとすぎて、返ってこの町は住みづらくなるなと。我々は確かにそういうものを守っていく必要があるでしょう、しかし、だれがどういうふうにこの条例に抵触するかわからないんです。だれもがそれになったときには守らなきゃならない、しかしなる前からもう議員になれないかと、町のそういう審議会メンバーになれないような、そういうものは考えるべきではないかと私は思っております。
○議長(上田重光君)
柿野義直議員。
◆議員(柿野義直君) 審議会をつくって、しっかりした議論をしていく方向をしめされましたので、私はその点についてはよしとします。 しかし、私は町長の意図するところが
政治倫理条例を何か実質的に対象者をしぼりこむような、そういう憲法表現といったらいきすぎたとかいう表現になってますが、しかし、努力規定に当てはめれば、努力規定というふうにすれば、相当な範囲でカバーできるというふうに、法律の違反に抵触しないという解釈もその学者の中ではきちっとあるわけですから、そのこともしっかり認識していただきたいと思います。後で資料をお出ししますので、そのことについても検討していただきたいと思います。 それと、特別職等という等についての解釈が、今までされてなかったのに、急にこの条例が不備かのようにその案件を持ちだしてきて、対象者がこうだこうだというのは私はそのことについてはこの等について、特別職等についての解釈上、こういうものがありますよというぐらいにとどめておけばいいのいに、私は総合的な町長の発言の総合から判断すると、県なみに、県の
政治倫理条例なみにというふうに、かなり緩いものですよ。だからそういうふうな策をうってきてるんやないかとさえ、私は感じるとこで、たいへん不信感を持つとこですね。 しかも、自覚が足りないですよ。議長は、即座に議場で釈明しましたよ。町長はここで、何ですか、責任を感じとるというだけの話でしょ。こういう事態は二重解釈しとるわけでしょ、まずね。
政治倫理条例を二重解釈して、運用上二重解釈してるからこういう状況になったわけでしょう。その責任は重たいですよ。 そのことについて、きちっと釈明なり、謝罪しないといけないと思いますね。そして責任の取りようも、私は減給しろとか何しろとかということじゃないですよ、実は。しっかりした検討する段階を設けて、審議会なり何なりで、しっかりする検討を設けて、そして恐らく近いうちには最高裁の判決もでるでしょう。それもあわせて、ここで足らない分、行橋市の
政治倫理条例に比べて、どこが足らないのかあるいはどこが不備なのかということをしっかり指摘して、そして立派な改正にしていただきたいという、その審議会をきちっと立ち上げていただきたいと思います。その審議会を立ち上げるということは表明していただきましたけれども、そういう気概で取り組んでいただきたいと思います。 町長の御答弁を求めます。
○議長(上田重光君) 井上町長。
◎町長(井上幸春君) ですから何回も言っているように、みんなでこの条例を審議をしていきながら、だれが見ても納得ができるような、そういう条例をつくらないとですね。先ほど柿野議員が、何かこれまで引っ張り出してると言っているけど、この条例を正しく運用するんであれば、すべて、ここはいいけどこれはだめよとか言わないで、すべてを見てやっていかなきゃいけない、それが条例じゃないでしょうか。私はそういう気持ちで言っております。この中のいわゆる役場内であったこのことに関しては、今、副町長ともっとも相談をしながら、どういうような対処をしていこうかとそれは今考え中であります。ですから、このことについて後日またその報告はできると思います。今の段階で軽々には言えないというのが実情であります。
○議長(上田重光君)
柿野義直議員。
◆議員(柿野義直君) 今、新聞報道では、議長を取り巻く情報だけしか入っておりません。ある意味ではかなりの世論的なペナルティーを受けているという部分も感じます。 私は、
政治倫理条例には、違反者については辞退者統計の状況について報告するということですので、私は公表をきちっとしていただきたいと思います。 それと、まだ認識が足らないというふうに思います。町の政治を取り巻く環境は、大変複雑です。合併当時、合併してすぐに2人の議員が公共工事に絡んで、旧町の案件でしたけれども、逮捕されて辞職するという事態が起きましたよ。 いろいろな、例えば、このいろいろな煙が立つこともありますよ。いろんな局面でいろんな煙が立ってますよ。だからそういう転ばぬ先の杖の
政治倫理条例ですから、実際に犯罪を起こすような温床を絶っていこうといのが
政治倫理条例の趣旨ですよ。それはそういうふうに
政治倫理条例の趣旨はもうご理解いただいていると思うんですけど、そういう自覚にたって実質的に温床を絶つような
政治倫理条例であってほしいと思います。 私は、人事やあるいは行員の雇い入れ、あるいは職員の採用等々について、いろんな人からの話を聞くところです。それが事実であれば犯罪に近いところでしょうが、それは確証はありませんけど、そういう温床をしっかり絶っていけるような
政治倫理条例が必要だと思います。 私は、多数派対策に利用したというふうな側面があるんではないかと、安易に書いているわけではありません。くどくど言いますけれど、そういう要求は町民のほうからもあるわけですよ。そういう誘惑にまどわされる、ちょっとしたことでも口をきいてあげたいなとなるのは、議員の心理ですよ。だから転ばぬ前の杖というのは、ある意味議員を守る杖なんですよ。
政治倫理条例は議員そのものを守る、あるいはそういう盾にもなるんです。本当に声を大にして申し上げますが、そういう自覚のもとで、
政治倫理条例をみんな考えていただきたいと思いますよ。 私たちは住民運動で、署名活動して旧勝山時代に署名を集めて、議会や執行部に提出して、そしてそのことで触発されて、議員が執行部に働きかけて、政治倫理審査会を立ち上げてそして私も政治倫理審査委員となって、斎藤文男先生等を委員長として勝山の時代の
政治倫理条例ができたわけです。全国で10番目でした。福岡県は
政治倫理条例の先進地です。 先ほど言いましたように、60自治体の90%、50何箇所が、自治体が
政治倫理条例を持ってます。そのうちの2親等を含めた条例が30自治体あるというふうに、過半数以上あるんです。だから、みやこ町の
政治倫理条例はそういう状況からして決して厳しいもんじゃありせんよ。そういう認識にたっていただきたいと思います。 まずは、こういう事態になったことについて、率直にまず一発目で町長が謝らんといかんですよ、ほんと言って。だれかを悪者にして、だれかをかばう、そういうことではなくて、その自覚が私は足らないと思います。重々肝に銘じていただきたいと思います。 それから、時間が配分していかないといけないですが、まずは早急に
政治倫理条例の改正のための審議会を学者等含めて立ち上げていただきたいということを要望して、それをもって町民に信頼を勝ち得ると、その結果を見せてですね。そういう形で責任を取っていただきたいと思います。 町長、よろしくお願いします。
○議長(上田重光君) 暫時休憩といたします。午前11時07分休憩………………………………………………………………………………午前11時11分再開
○議長(上田重光君) それでは、休憩前に引き続き会議を再開いたします。
柿野義直議員。
◆議員(柿野義直君) 先ほどの質問中、私の不適切な発言がありましたことを取り消しお詫びを申し上げます。すなわち、議会の多数派対策に利用したという側面があるのではないかというのが、具体性に欠けるということで、確証がないまま表現するのは、皆さんの名誉を傷つけることになりかねないという理由であります。よって、その部分については取り消しをさせていただきます。 質問を続けます。いいですか、議長。
○議長(上田重光君)
柿野義直議員。
◆議員(柿野義直君) 老朽化した住宅、これを建てかえてほしいという要求が届いております。勝山の地においても、特徴的に同和住宅ですよね、同和対策事業で建てたところの住宅がかなり老朽化して、それも何度も議会でお話したところですよね。小長田団地においては、その部分だけ取り残されて建てかえられておるわけですね。だから私は大変不公平感を感じておられると思います。だけども、今、今里団地で計画が進んでおりますが、その次は豊津に行きます、その次にならないと勝山に帰ってこないっていうことになりますから、しっかりした計画、それも場当たり的じゃなくてきちっとした予算組みをして、そして計画を立てておく必要が、私はあるんではないかと思います。 この件について、財政的な裏づけをもとに計画を立てていらっしゃると思うんだけども、そういうものが表に出せるんであればいただきたいと思いますが。
○議長(上田重光君) どっちがしますか、町長。課長からも挙がってますが。井上町長。
◎町長(井上幸春君) その前にさっきの議員のさっきの件ですが、私は地方議会っていうのは二元性ですので、議会と一緒になって町運営をしていかないとできないというふうに考えておりますので、皆さんそれぞれの議員の意見を聞きながらやっていこうというスタンスでやっております。 そういう意味では、私はいろんな形で議員の皆さんから、教え、指導されながら今日までやってきたというふうに認識をしております。それから、政倫につきましては、早急にそういった会をつくっていきたいと思っておりますので、御理解を賜りたいと思っております。 それから、住宅に関しては、これも本当にやらなきゃいけないということを、私も本当に認識をしております。しかし、総論賛成、各論反対もあって、どういうふうにしたらいいのか、逆にいうのであれば、議員がまとめて「ここは俺がもう責任を持つから、こういうになるよ」と言っていただけるのであれば、私は予算を確保したい。私もそういうふうに言われるので、ときどき住宅に行ってみると、年配の方はこの住宅はもういわばほかのところに行ったらこれは1年分が1カ月に値すると、もう自分の世代では変えないでくれないかという人もいるんですね。逆に若い人はこういうとこはいやだという方もおられるので、私は本当に文化生活を営んでいただくためには、早急にやらなきゃいけない。本当に町の財政のこともありますけども、そういうことがありますので、ぜひ「俺がまとめるから、こういうふうにしないか」と逆に提案をしていただいて、そうすれば早急にいろんな形で予算を考えて、私はやっていきたいと思っておりますので、ぜひ、その辺の取りまとめも、ぜひお願いできないでしょうか。 よろしくお願いします。
○議長(上田重光君)
柿野義直議員。
◆議員(柿野義直君) 町長、私、前の
政治倫理条例との関連で、議員が執行権を侵害するように中に介入していくのが、どこまで許されるのかというのは、本当常日ごろ心配してます。だから町長、あんに議員が中に入ってやってくれたらいいんじゃないかと言うけど、それも私は何か慎重であってほしいと、私は思いますよ。よほど慎重じゃないと、要するにそういう活動をする議員のお先棒を担ぐといったら語弊があります、また語弊がありますけども、そういう機嫌をとる、温床になりかねないですよね。だから、そこあたりはどこまで接近してやれるかというのが、微妙に私は感じているところです。まとめるっちゅっても、なかなか。だから私は、小長田団地の建てかえの計画のときに、相当地元の人から呼びつけられて怒られました。「建てかえをするのに、家賃があがるやろ。お前、何考えとるか」という、何回も呼びつけられて「議会でどういうことになっておるのか」ということで、説明を聞かれたり、内容を聞かれたり。で、結局建てかえてしまえば、要するにいろいろ困難はあったですよ、実行する執行部としても。困難があった上で建てかえたら、今いらっしゃる方たちは「建てかえてよかったな」となってるわけですよ。だからそういう自覚がきちっと建てかえるという、その意義について執行する側が自覚をして、そして施策の正当性をきちっと持ってやればいろんな困難に打ち勝てると思うんですね。町長はすぐ高くなるからなかなか難しいっちゅうけど、それは高くなることは事実です。だから、それについて議員を中に介在してどうのこうのというのは、私はちょっと安易に表現してほしくないなと思うんですよね。要するに側面から加勢ができても、その人が取りまとめてどうのこうのちゅうたら、担当課としても迷惑なことですよね。
○議長(上田重光君) 井上町長。
◎町長(井上幸春君) ちょっと柿野議員と考え方が違うんですけど、私は県会議員時代、用地交渉ができないっちゅうんで、70回お願いに行きました。それで今京都トンネルが開通しております、苅田町では。あるいは県営住宅も犀川だけできなかったんです。しかし全部建てかえできました。でも、私にそこで何かメリットがあったかっていうと何もないんですよ。 要は、議員として、やっぱり町民の要望に対して答えてあげようと、あとするのは県であり役場じゃないんでしょうか。そこに、何かあたかもそれをすると変な温床があるというけど、私はそういうやましい行為でやった記憶が一度もありません。土地ができなければ俺がいってやってやろうと、その代わり工事は町が発注しろよと、それで何らかおかしな点があるんでしょうか。私はやはり議員さんも町民の代表であり、いろんな方を知っております、いろんなことを教えていただける。じゃあ、あなたがいったらできるんじゃないかということもあるんじゃないかと思うので、私は柿野議員にできればそういうこともしていただけないかと、それも議員の仕事ではないんでしょうかと私は思ってます。
○議長(上田重光君)
柿野義直議員。
◆議員(柿野義直君) だからそこのところの境界線をどういうふうに線引くかというのは微妙なところですよと言ってるんです。だから、安易にあんたがやってくださいというふうな町長としての表現はまずいんじゃないかなというふうに思います。 私はそういうふうに思ってます。だから、そういう自覚の中で
政治倫理条例全体に対する考え方、あるいはあるんやないかなと僕は思うんですよ。まだ県議ですか、あなた県議じゃないでしょ。執行権を持った、決定権を持った首長ですよ。だから議員にそんなことやってくださいって、あなた執行権を投げ出すつもりですか。そうじゃないでしょう。もっと議員の立場も踏まえながらやらないといけない、側面からは加勢はできても取りまとめをして、それをあたかも執行する政策に盛り込めなんていうのは、ちょっと暴言過ぎると思います。私はそう思いますよ。 それは、これから議論していくでしょう、
政治倫理条例全搬についてもそういう考えのもとでやってるから、そうなるんじゃないかなって思う。わずらわしいから、あまり関係のかかわらないような、薄いという表現は悪いですけど、条例に変えてしまったらいいんじゃないかというふうな思いが、ひょっとしたらあるのかなというぐらい思いをめぐらすところです。それは、まあいいですが。 そこで、国作の分譲地について、どういう人を対象にやろうとしているのか、それと、諫山保育所、ちょっと時間がないから一遍で質問しますが、諫山保育所でやっぱ保護者の方の中にも、やっぱり継続について不安を持ってる方がいらっしゃって、経営体自身がそう大きな企業、法人じゃないですね。と思います。 それで「今後の運営については心配です」と、「継続について、やめるようなことはないんですか」と言ったら、答弁は「いくらかの貯金があるから、貯金を取り崩してでも続けます」というふうな答弁になってるみたいです。回答になってるというふうに聞いてます。 だけど、それでは継続がおぼつかない状態がくるんやないかなと思うんです。そりゃ努力もするでしょう、だけどそうしたときに町が何がしかのきちっとした保障をやっていくとか、あるいはもうやれなくなったら町が引き取って、再度引き取ってやるとかということの表明ができないのかなと思ったりするんですね。 ちょっとその2点について、ちょっともう時間ないですから答弁お願いします。
○議長(上田重光君) 井上町長。
◎町長(井上幸春君) 正直言って民営化にいったときに不安はありました。どういうふうになるのかなということで、黒田保育所も本当に我々が思ってる以上のことができない場合、どうしようかなということがありましたけども、伺ってみると思った以上に預ける方が多くて、そして今まで預けたかったんだけど、子供が預けられなかったと、私もまた安心して働くことができるということを言うお母さんもいました。黒田保育園に限ると待機児童もおると、しかし、受け入れてあげたいんだけども、保育士が足りないと。私も勉強したんですけど、今保育士が足りないそうですね。あんなに多くの生徒が卒業してるにもかかわらず、学校は卒業しても保育士にならない方が多いと言っておりました。今まで勝山といいますか、黒田地域で子供を預けたかったけどもできなかったので、やむを得ずほかの地域で預けておったけども、自分達の地域で預けられると、私は今、諫山の地区もそういう状況があるんではないかと思っております。いろんな状況に関しては、町としては応援をしていきながら、柿野議員の憂いのないような、私は保育園にしてやっぱりよかったなと言えるような、そういう応援体制もしていきたいというふうに考えております。
○議長(上田重光君)
柿野義直議員。
◆議員(柿野義直君) 答弁が的をはずれているように思います、議長。 1つは、分譲地をどういう人を対象に計画するのかというのと、それから町の継続を保障するような表現が出せるんであれば出していただきたいと思うんです。保障するとか補助するとか、あるいはほんとにやれんやったら町が引き取ってやりますよとかっていう、表現ができればしてくださいって言ってるんですよね。
○議長(上田重光君) 井上町長。
◎町長(井上幸春君) 大変失礼しました。住宅の件に関しては、いわゆるみやこ町で住みたいという方に関して、分譲ができる体制の土地を提供していきたいと考えております。 保育所につきましては、議員がおっしゃるような形で、できる限りの応援はしていきたいというふうに考えておりますので、もしそういった不都合なことが起こった場合は、町としてはしっかりやっていきたいというふうに思っております。
○議長(上田重光君) これで通告順位1番、
柿野義直議員の一般質問を終わります。………………………………………………………………………………
○議長(上田重光君) ここで、10分間、5分間でいいです。暫時休憩といたします。午前11時27分休憩………………………………………………………………………………午前11時33分再開
○議長(上田重光君) これより休憩前に引き続き会議を再開いたします。 それでは、一般質問を続けます。通告順位2番、議席番号5番、田中勝馬議員。
◆議員(田中勝馬君) 時間がちょうど、こういうふうな中途半端な時間になって大変申しわけございませんが、議長のお許しをいただいておりますので、早速、本題に入らさせていただきたいと思います。 今回は、大きく分けて3つのテーマでお願いしたいと思います。まず、1点目は、国際交流事業について、2点目は、学校と教育委員会のあり方について、3点目は、教育現場でふえるトイレに行けない症候群について質問をさせていただきます。 8月5日、出発いたしました海外ホームステイの取り組みについて。今回のハワイホームステイに引率者として、町長を初め、総合政策課の皆さんの御苦労に対しまして厚く御礼を申し上げます。お疲れさまでございました。 現在では、日本から海外への出国者数は、年間で約2,000万人を超えていると言われております。その内容も多種多様で、旅行や観光、研修、ホームステイなど、大きく分けて観光と研修ということになろうかと思います。 ちょっとこれは古いデータでございますが、九州全体の8県のホームステイ、過去30年間の中学生参加学校数の全体を見てみますと、1,300校で、その中でも極めて少ないのが福岡県が65校の5%で、一番多いのが鹿児島県308校で24%となっております。引率された先生方も500名を超えており、地域的なものであったが、拡大に拡大を重ね、現在でも大きな広がりを見せております。 なぜ県民所得の低い鹿児島なのかというと、明治維新当時の薩摩藩のように、教育にかける情熱のあらわれだと言われております。 なぜ行かせるのか、保護者の視点を見てみますと、お金があり余ってるから行かせるのではなく、教育の一環として考え、語学学習への意欲、能力の向上、海外の大きさを見せたいという保護者もいますが、究極のところ、スケールの大きな子にさせたい、国際感覚を身につけさせたいというのが保護者の子供を参加させる理由の圧勝的多数を占めているようでございます。 みやこ町といたしましても、今回の趣旨は、外国でのホームステイ体験をさせることにより、生きた英語や異文化に触れることなど、体験を通して国際感覚を養い、語学学習への意欲、能力の向上、また将来に豊かな国際感覚を持ち、将来に向けて積極的に貢献できる有為の人材育成に資することを目的とすることだろうと思います。 町長は、小中学校の英語教育を初め、国際交流事業にも力を入れられ、今回はまた公務の大変お忙しい中にもかかわらず、町長はみずから1週間という長い間引率していただき、保護者の方からは子供を安心して行かされると大変ありがたく感謝のお言葉をいただきました。 ところで、質問ですが、この事業は、以前から総合政策課が所管し、予算も総務費で計上されているが、中学生が対象の事業だから、本来ならば教育委員会が所管すべきではないかと思います。普通一般的に考えたとき、この事業に行政、教育委員会、学校、保護者という4者が一体となって取り組むべきものではないかと思いますが、教育長のお考えをお伺いしたいと思います。 2点目、保護者の御意見として、町長の同行、ありがたく感謝されている保護者もおりますが、反対に、町長が1週間も不在にして公務に問題はないのかという、また行先等で国際的な調整等もあろうかと思いますが、ほかに代行者はいないのかという問題もありましたので、町長の御所見を賜りたいと思います。 次は、学校と教育委員会との関係について。学校が、生徒、保護者の要請や地域の状況に応じた教育を主体的に行い、保護者や地域住民に対して直接に説明責任を果たしていただくためには、学校に権限を与え、校長のリーダーシップの下で自主的な学校運営ができるようにする必要があります。 教育委員会は、教育の基本方針を定め、学校の自主的な教育活動を支援、各学校間の関連の橋渡し役となることが必要であり、また教員の意欲を高めることが必要であると思います。 教育委員会は、学校経営や学校評価に対する支援、また学校内で事故や生徒指導上の問題等が発生した場合、いち早く学校から報告させ、学校現場の意見を吸い上げ、施策に反映させ、早期解決に努めることが望まれると思いますが、学校側は評価制度にとらわれ、9割を超える公立学校において評価を実施したが、自己評価結果の公表は4割にすぎなかったことが判明いたしております。 子供のいじめ等の問題で、できるだけ内々にとか、表に出ることを必要以上に気にして隠そうとする学校側の対応が見受けられます。 また、大事な学校行事等においても、教育委員会にも連絡もせず、学校だけで対応している問題も多々見受けられますが、いま一度、学校と教育委員会について見直す必要があるのではないかと思います。 学校教育現場においては、暴力行為、いじめ、不登校対策等、指導の充実が求められております。暴力行為の発生件数については増加傾向にあり、極めて憂慮すべき状況であり、その原因としては、規範意識やその土台になる基本的生活習慣を身につけてなかったり、感情をコントロールできなかったりする児童生徒がふえていることが考えられます。また、いじめの認知件数や不登校児童生徒は増加傾向となっております。児童生徒の自尊感情や道徳感情が十分に育まれていない状況が見られます。 文部科学省の調査をきっかけとした不登校の割合は、平成24年度の文科省の発表によりますと、平成22年度のいじめの認知件数は、小学校で3万6,909件、前年度より2,200件増、中学校で3万3,323件、前年度より1,200件増、高校で7,018件で、前年度より1,400件増となっております。 22年度の合計件数は7万7,250件となっておりますが、きょうの新聞だったと思いますが、23年度のいじめ件数は7万件ということで、前年度より9.5%減となっておりますが、小学校では高学年になるほどいじめが多く、中学校では高学年になるほど減少してます。小中高の中で最もいじめが多く発生する学年は中学1年生で、1万6,370件が認知されております。 いじめがきっかけで不登校に至ったのは、小学校で1.9%、中学校で2.3%となっております。 いじめの被害を誰にも言わなかった子供の割合は、被害を受けた子供の33.9%に及んでおります。いじめを隠す傾向にあると推測されております。 児童生徒の自殺は、小学校で年に4件、中学校で43件、高校で112件ということで、159件でございますが、きょうの新聞では、小学校4件、中学校39件、高校157件の200人が自殺ということになっております。 学校は、いじめの存在はなかったとするケースが多いのですが、知らなかったというのが実態に近いと思います。 いじめられた自殺者は4人でございますが、全体の58%、115人の方の原因は不明ということになっております。 いじめの発見のきっかけは、学級担当者が約20%、アンケート等で24%、本人からの訴えが25%、保護者約10%、その他となっております。学校の教職員が発見できたのは半数をすぎない。表面化しないいじめを考えると、教職員の発見する割合はさらに少ないと言えるでしょう。 ところで、質問でございますが、学校と教育委員会のあり方はどうあるべきか。滋賀県大津市の中学校2年生の自殺の問題について、教育委員会としてどのように受けとめておられるのか。2点目、学校現場として、暴力行為、いじめ、不登校等の実態把握はどのようにされているのか。3点目、問題行動等を未然に防ぐ取り組み策はどのようにされているのか、お伺いをしたいと思います。 次に、教育現場でふえるトイレに行けない症候群。近代化がおくれる学校のトイレに問題は山積いたしております。教育現場では、今、子供たちの間でふえるトイレに行けない症候群が問題になっております。多くの子供たちが、和式だから使えない、においがする、汚いから近づかないようにしていると、改善が進まない学校のトイレを嫌がり使えないというのでございます。 最新調査結果からは、最近の近代化のおくれによるトイレに行けない症候群が深刻化、浮き彫りになっております。多くの学校がトイレの5K、臭い、汚い、怖い、暗い、壊れているに悩んでおります。子供たちにすれば、自宅と学校のトイレのギャップが余りにも大きい。トイレを我慢する子供たちの健康に悪影響を及ぼすだけに、学校で子供のために改善が必要な場所はどこかとの調査に対して、校舎の耐震化を上回り、トイレの改修が圧倒的に多いことが判明しております。 しかし、予算の都合もあって、改修によるトイレの環境改善は思うように進んでおりません。和式は衛生面から見ても難点が多い、尿が飛び散り、汚れや雑菌の温床、靴の裏について教室や廊下に広がり、子供たちが床で遊んだり、転げ回ることによって感染症を引き起こしかねません。 ところで、質問ですが、みやこ町の小中学校のトイレの現状はどのようになっておりますか。2点目、保護者や生徒からの改善等の要望事項はどのような状況でございますか。3点目、トイレ問題について、今後どのように対応していかれるのか。 以上で、壇上からの質問を終わります。簡潔な御答弁をお願いいたしたいと思います。
○議長(上田重光君) 井上町長。
◎町長(井上幸春君) 田中議員の質問にお答えをいたします。 国際交流事業に御理解をいただきまして、ありがとうございます。国際交流事業は中学生のホームステイ事業のみでなく、姉妹都市提携等にまで発展する事業と考えております。海外ホームステイ事業を国際交流事業の一環と捉え、交換ホームステイや国際交流協会との連携を考えると、現在の総合政策課の所管のほうがベターであるかと考えております。 中学生海外ホームステイ事業につきましては、青少年健全育成に関連をしており、また、先般、議員もおいでいただきましたけども、中学生の英語スピーチ大会あるいは小学生等も英語の大会をやっております。このようなことを考えたときに、今後どのようにしたらいいのか、教育委員会とも検討しながら話を進めていきたいというふうに考えております。 次に、町長が1週間も不在をして公務に問題はないかという質問ですが、本町では、業務を円滑に行うことを目的に、町長に事故があるときまたは欠けたときでも不在となる場合等の職務代理の設置に関して「みやこ町長職務代理者の指定及び職務代行に関する規則」に定めております。 この中で、町長が長期にわたる出張等をする場合で、連絡することが可能な場合は町長の職務代理を置かないことができるとあります。この場合、職務代理を置く要件といたしましては、渡航期間が2週間を超える場合、通信手段が整備されていない地域に渡航する場合、また特別な理由がある場合等を想定しております。 今回は、7日間であり、また渡航先のハワイにおいても、相互の連絡体制が十分に確保されていることから、職務代理を置かないことといたしました。 なお、ホームステイ事業では、役場と随時連絡を取り合い、業務を進めてまいりましたことから、公務への支障は生じてないと考えております。 また、今回の研修が、ハワイ州ヒロ福岡県人会の全面協力のもとで実施されました。ヒロ市長との対面式も計画されていたということもあり、私自身が団長として赴きました。今後は、私というわけではありませんけども、いずれにいたしましても、団長を誰かに決めてやらなきゃいけないと。 今回、私が行った理由は、どのような国際交流事業をやっているのか、子供たちにどのような方法で接しているのか、そのようなことを私自身の目で見て、そして足りない点は、次の団長さんに、こことここは改善をして、そしてもっと実りのある交流ができないだろうかと、そういうような私は思いもありました。 そういうことで、今回、私が行きまして、今後さらなる交流を深め、先般も、ヒロ市の福岡県人会の会長さん、クックさんが、議長さんのところに表敬訪問をしていただきまして、詳しく報告もしていただきました。 今後も、そういうようなことを考えておりますし、次は新たな団長を考えて、さらに国際交流を実りあるものにしていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
○議長(上田重光君) 屏教育長。
◎教育長(屏悦郎君) まず、中学生のホームステイ事業についてでございます。中学生海外ホームステイ事業につきましては、担当課である総合政策課等から、今後申し出があれば協力してまいりたいと考えております。 次に、学校と教育委員会のあり方等についてですが、常に情報を共有し、協力して教育活動の充実に努めていくことが必要であるというふうに考えております。 大津市の中学生が自殺した問題についてですが、まず中学生が自殺に追い込まれた事実は、何より重く受けとめなければならないと思っております。 また、中学生が自殺を選ばなければならない状況にあることに気づき、その状況を改善する指導や援助が、学校として、教育委員会としてできなかったことが、大変残念であります。 さらに、自殺した後の学校、教育委員会の対応については、新聞等での報道からの情報しか持ち合わせていませんが、遺族である保護者への丁寧な対応が不十分であったり、教育委員会と学校との連携、学校への指導や支援などにおいて、不十分な面があったりしたのではないかと思っております。 学校として、いじめ等の実態把握はどのような方法で行っているかとの質問でございます。児童生徒間の人間関係に係るトラブルなどについては、児童生徒が発する小さなサインを見逃すことのないように、教職員が学級集団の様子や個々の児童生徒の様子を注意深く観察し、早期発見に努めることが第一であります。授業中はもちろんですが、休み時間や掃除の時間に声かけをしたり、一緒に活動したりすることを求めています。 あわせて、「学校生活アンケート」を定期的に実施したり、教育相談週間を設定したり、保護者との連絡ノートを活用したりして情報を収集するようにしております。 「学校生活アンケート」は、学級の雰囲気や教師との関係、友人関係などについて回答してもらい、早期発見の手段として活用するよう指導しています。発見した問題行動につきましては、速やかに教育委員会に報告するようにも指導しております。 問題行動等を未然に防ぐ取り組み施策はどのようにされているのかとの質問でございます。中学校段階で、一般的には顕在化する問題行動ですが、小学校段階で、その予兆、芽が出る場合が多くあります。 喫煙、万引き、暴力行為など、小学校段階で「小学生だからまあいいのではないか」と安易に考えて放置したり、毅然とした厳しい指導が十分にはなされていなかったりする場合があるように思います。 そこで、中学校校区ごとに、小中学校の教職員が、児童生徒の状況、問題行動等について、情報を共有したり、指導方法を一本化したりすることが、特に必要であると考えています。 昨年度から取り組んでいる小中学校の連携をさらに進めるため、本年度は、月1回程度、中学校校区ごとの校長会議を設定し協議を行っています。 具体的には、共通の取り組みを設定し指導を充実させたり、気になる児童生徒の状況を共通理解する事例研究会を実施したり、さらに兄弟関係がある場合などには、小中学校が協力して保護者との連携をとったりするなどの取り組みを行っていきます。 次に、学校のトイレについての御質問でございます。学校のトイレにつきましては、小中学校15校の全てを改修するまでには至っておりませんが、順次改善を図っているところです。 内容といたしましては、車椅子で入ることができる多目的トイレ、手すりやスライドドアを備えたトイレ、洋式便器を設置したトイレなどの整備を行ってまいりました。現在、小中学校の洋式便器を備えたトイレの数は96カ所で、整備率は約30%であります。 今回の議員の質問を受けて、全ての学校に、保護者や児童生徒からトイレの改善等の要望や意見はあっていないかを問い合わせましたところ、トイレを改善してほしいとの要望や声を聞いているとの回答が15校中6校からありました。その内容は、洋式便器の設置をふやしてほしいという要望とのことでした。 次に、今後の対応についての御質問であります。小中学校の校舎につきましては、老朽化が進んでおり、大規模改修を行うのか、新たに建設するのかなど、早急に方向性を決めなければならない状況であり、来年度中には計画案をお示ししたいと考えております。その計画の中で、トイレについても、これからの時代の学校にふさわしいものになるよう検討をし、方針を明らかにしてまいります。 なお、要望の強い洋式便器につきましては、全く設置されていない学校もありますので、改善できるよう努力いたします。 以上です。
○議長(上田重光君) 2回目の質問に入ります前に、あらかじめお願い申し上げます。時間が12時を過ぎますが、通告順位2番、田中議員の一般質問を続けたいと思います。これに御異議ございませんか。〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(上田重光君) 異議なしと認めます。それでは、そのようにさせていただきます。田中勝馬議員。
◆議員(田中勝馬君) 先ほど、ホームステイの問題について御回答いただきました。私もホームステイは大賛成でありまして、今回の行ってきた方々の発表会をお聞きすると、大変勉強になったということでございますので、今後は、ぜひ、今教育委員会も執行部のほうと、総合政策課との調整をしながら考えていくということでございますので、ぜひその方向にしていただきたいと。と、申しますのは、九州8県の国際交流の中学生のホームステイの派遣事業実施要項では、ほぼ主催者は教育委員会と、こういうふうになってるわけでございますので、ぜひそのようにして、費用の負担等は3分の1とか、引率者は10人に対して2人というのはこの現状でございますので、その辺もあわせて、次の検討をするときにはお願いをしておきたいと思います。 この問題は、やっぱりホームステイする場合、いろいろお金がかかりますので、お金がない方は行けないとかいうような問題もございますので、その辺の……。しかし、たくさんの、今回の場合のように、多くのたくさんのお金がかかるわけではございませんので、たくさんの方が行けるように、ひとつ指導方お願いをしたいと思います。 教育長にちょっとお伺いをしますが、今回の研修に行かれた生徒あたりの夏休み中の出席か、欠席かという取り扱いはどのようになってるかということをお伺いしたいと思います。 例えば、欠席となった場合、これは夏休みの教育の一環として行っていただいたにもかかわらず、これが欠席ということになると、今までずっと学校を欠席したことがなかった人が、これを行ったばかりに欠席になったというようなことになれば、また今後どうかなという問題がありますので、この点についてお伺いをいたします。
○議長(上田重光君) 屏教育長。
◎教育長(屏悦郎君) 夏季休業中の出校日、いわゆる出校日ですが、その日の出席の取り扱いについては、例えば教育活動の一環として、きちんと教育課程に位置づけておれば、今うちの町内でいきますと、8月6日の日を出校日にしてる場合があるんですが、その出校日を出席日数とカウントするかどうかというのは、教育課程の中の位置づけを年間計画できちっとしておるかによって決まります。 ですから、一律に出席日数とする、しないということはありません。ということは、学校の判断で、この日は出席日数とするという前提で1年間やるか、それとも出席日数に入れないということもできるというふうになってます。まず、それが前提です。 それから、ホームステイ事業に参加した場合については、基本的には欠席であろうというふうに思っております。 以上です。
○議長(上田重光君) 田中勝馬議員。
◆議員(田中勝馬君) ありがとうございました。そういう意味で、学校別で、また、そこそこ、欠席、出席と取り扱いが別々では困りますんで、ぜひ次回から、そういうふうに総合政策課と教育委員会のほうでお話をしていただきまして、教育委員会のほうが主催者側ということになれば、学校側とも、その辺もぴしっと詰めてやっていただきたいと思います。 それと、先ほども言いましたが、7日の日にサン・グレートのほうで、行っていた報告会をしていただきまして、大変皆さん勉強になったということでございますので、これをただ行ってきた者同士の発表会じゃなく、できたら学校のほうでも、これは学校が行かせたわけじゃないからということで、学校は知らないと言うかもしれませんけど、できましたら先生方にお願いしてでも、ほかの方にも報告をしていただければ、次回からホームステイということに対しての理解もまた深まり、私も行ってみたいというような方ができるかもわかりませんので、その辺もあわせて御検討していただきたいと思います。 それから、学校と教育委員会のあり方ということでございますが、学校と教育委員会の関係ですが、学校行事を教育委員会に報告も連絡も相談もないというようなことが過去には多々あったように私は思います。 例えば、伊良原中学校の発表会にしても、伊良原小学校の終業式にしても、連絡があったのか、なかったのか知りませんが、その辺の学校と教育委員会の信頼関係が疑われても仕方がないというような、我々にしたら、取り方をするわけでございます。 我々も、町長のほうから、文教委員長、伊良原小学校の終業式行きますかと。電話があるまで、いや、きょうは知りませんと言ったら、きょうあるけ、ぜひ、というようなことで慌てて駆けつけて行ってみると、各報道者の方がいっぱい来ているということでございますので、これでも一緒、前の日にNHKのほうで、あすは最後の伊良原小学校の終業式ということで放映をされておりますので、教育委員会が知らなかったとか、連絡がなかったということで済ませる問題なのかということもお伺いしたいわけでございます。 また、今回のことだけではございません。先般にも、やっぱり、教育長がお見えになる前でございますが、先生方の飲酒運転の問題についても、何か表に出さずに済ませようということから問題が大きくなりまして、最終的には教育長の責任あるいは教育委員長、校長までが責任をとるというようなことにも発展しております。 私は何が言いたいかというと、私も文教厚生常任委員長としての立場から、やっぱり学校と教育委員会のあり方、これでいいだろうかということを教育長に、再度、見解をお伺いしたいと思います。
○議長(上田重光君) 屏教育長。
◎教育長(屏悦郎君) 御指摘していただきましたような不手際といいますか、まずいところがあったなということは大変反省をしております。まず、基本的には、学校と教育委員会の連携というのが当然必要でありますので、今後、そういうところについては、また注意をして努力をしていきたいと思います。 また、マスコミの対応については、ここのところがなかなか学校として、例えば、田植えの行事をするからそれに取材が来るというのを全て教育委員会に報告するかというようなところの学校長の判断もいろいろ基準があったように思いますので、今回のこともありましたので、マスコミからの取材があるようなときは教育委員会に一報を入れてくれというお願いをして、確認をしてるところです。 それから、学校現場でいろいろなことが起こっている内容についての公開というのは、ぜひ必要であろうというふうに思っております。公開することによって、保護者、地域の方々に御理解をいただいて、協力いただくというのが原則だというふうに思っております。ただ、個人情報等の問題もありますので、その辺については十分配慮しながら、今後とも、いわゆる情報を隠しているというようなことが言われないように、学校としても教育委員会としても努めていきたいというふうに思います。
○議長(上田重光君) 田中勝馬議員。
◆議員(田中勝馬君) 学校とも関係を密にしていただきまして、そういうことのないように、ひとつよろしくお願いいたします。 皆さんも御承知のように、4月の初めだったと思いますが、大津市で起きました自殺問題が大きな社会問題となり、今でも毎日のように、いじめの問題について報道されております。先ほど、教育長のほうも、いじめの問題について御答弁をいただきましたが、大津市の市長いわく、無責任な教育委員会は要らないとまで、あのときは新聞に報道されております。 その内容は、教育委員会の対応のまずさを改めて認めた上で、遠因に教育委員会制度を矛盾があると指摘しております。市民に選ばれたわけではない教育委員会が教育行政を担い、市長でさえ教育委員人事等にかかわれない、民意を直接反映しない無責任な制度は要らないと、国に制度改革を求めるという新聞記事を見させていただきました。 また、この大津市の問題は、学校と教育委員会の問題が大変大きくクローズアップされて取り上げられております。全国の知事会においても、このいじめをテーマに教育改革の声も、学校側のずさんな調査や市長と市教育委員会の意見の食い違い等を挙げ、教育委員会制度の見直しを求める意見が相次いでおるところでございます。 子供にとっての最善の利益を考えて政策を組み立てるべきだということで、首長部局と教育委員会の権限配分を見直し、連携を強化する必要があると。自治体と教育委員会の関係は自治体が選択できるようにすべきだとか、教育委員会の閉鎖性、事なかれ主義が問題だと、外部の空気を入れていくことが大事な改革の必要性があると、このようにも訴えられております。 みやこ町の教育委員の組織としては、議会の同意を得て、委員を任命、委員の中から教育長が任命されるということになっておりますが、任命責任は、そうなりますと、やっぱり誰になるかということは、やっぱり首長。ここで言えば町長。もちろん議会の我々も同意していますので、全く関係ないとは言えませんが、これについてどのようにお考えでしょうか。町長の御意見をお伺いしたいと思います。
○議長(上田重光君) 井上町長。
◎町長(井上幸春君) 議員がおっしゃるように、今まで、教育委員会というのは形骸化してるんじゃないかというような意見も、私はあったように聞いております。 そういう意味で、みやこ町においては、そういう推薦をいただいて、議会の承認で同意をいただいて、教育委員に任命をしてるような状況でございます。 今回の事件でも教育委員会のあり方が問われておりますので、みやこ町としても、形骸化じゃない本当の意味での教育委員会になるように、これは屏教育長が頑張っていただいておると思いますので、そこら辺のことにつきましては教育委員会でやられます。ただ、任命につきましては、これからも慎重にしていきたいと思っております。
○議長(上田重光君) 田中勝馬議員。
◆議員(田中勝馬君) 先ほど、いじめ等の問題については報告がありましたが、件数については、みやこ町においてはどのくらいあるとかいうことはございませんでしたが、なきにしもあらずと言います。やはりいろいろ聞いておりますが、これも表に出てくるのは氷山の一角ではないかと思いますので。また本日も、きょう行橋市のほうのいじめということが4件出ておりました。 最近は目に見えるいじめだけではなく、パソコンや携帯を使ってのいじめ等が多くあるといわれております。 ところで、みやこ町の小中学校の生徒の携帯電話の保有状況はどのようになっているか。また、特に中学生等の電話等の内容はどのようなものかということを把握されてあるんであれば御報告をお願いしたいと思います。
○議長(上田重光君) 屏教育長。
◎教育長(屏悦郎君) きちっとした数字を持ち合わせてはおりませんが、中学生の多く──半数以上だと思います──が所有してると思います。 それから、小学生も高学年はかなりの数が所有しているというふうに思います。というのは、ことしある小学生を集めた研修会等がありまして、その休み時間の様子を見てましたら、小学校の5、6年生は携帯をいじってるので、たくさんおりましたので、やっぱりそうなんだなあというふうに思ったところです。保有数については把握しておりません。 それから、もう1件、携帯を利用したいろんなトラブルというのは多分起こる可能性は十分あると思うし、起こっている可能性はあると思ってます。 1件、小学生でも携帯のインターネットのサイトに自分の写真を投稿して紹介すると、連絡を待ちますというような事案もあって、それについては学校から報告もあり、指導し、小学校でもそういうことがあり得るから十分注意してほしいと。ただ、それを注意するといっても、学校の先生がインターネット上を検索して、自分とこの子供が載ってないかというのを把握するちゅうような作業になるので、ちょっと、とんでもない作業になるんですけれども、たまたま子供たちの間で、そういう情報を見聞きしたから調べてみたら、やっぱりうちの子供たちの情報が載ってたと。だから、保護者と連携して、どういえばいいんですか、消すというか、削除してほしいという指導を行ったというような事案は町内でも起こっております。 以上でございます。
○議長(上田重光君) 田中勝馬議員。
◆議員(田中勝馬君) 携帯の把握については50%ぐらいということでございますが、先日、私もテレビを見ておりましたら、持っておるのは全体的に小学生が20%。先ほど教育長が言われました、中学生が50%、高校生は90%以上が持っておるというような状況でございまして。 その使い方の内容といたしましては、小学生は親に連絡をとるとかいうようなことの使い方が多いですが、中学生は1日に20回以上いろいろメールをしてると。いろいろああしたりこうしたりというようなことがございますので。 みやこ町のほうも、そういうふうに中学生あたりは50%持っておるようであれば、そういうふうな携帯等でいじめということも発覚しかねませんので、やっぱりその辺もたまにはチェックする必要があるんじゃなかろうかと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 いじめの問題については、学校の教職員等が発見できたのは、本当、半数にすぎないと。表面化しないいじめを考えると、教職員の発見する割合はさらに少ないと言われております。 先ほど申し上げましたが、学校は評価制度にとらわれ、子供のいじめ等の問題をできるだけ内々にとか、表に出ることを必要以上に気にして隠そうとする学校側の対応があるのではないかと思いますが。教育長、その点は、みやこ町の学校においてはどのようにお考えでしょうか。
○議長(上田重光君) 屏教育長。
◎教育長(屏悦郎君) 校長の気持ちとして、そういうのがあるかないかというのは、ちょっと私も判断しかねますが、校長会等では、必ず報告してくれということで。 そして、いじめ等につきましては、問題は当然学校の中にはあって当たり前というか、起こり得ることなんだから、それを解決することのほうが大事なんでということで指導をしておりますので、現在、隠そうというような学校はないと、なくしていきたいというふうに思っております。
○議長(上田重光君) 田中勝馬議員。
◆議員(田中勝馬君) ぜひ、そういうふうなことを隠すことのないように、やはり小さなことから早く、先ほど教育長が言われたように、見逃さないようにしていただいて、やっぱり消していくということをお願いしたいと思います。 先ほど申し上げましたが、先ほどちゅうか、9月5日の新聞に、北海道の、皆さん御承知のように、札幌中央の1年生がマンションから飛びおりたという自殺があっております。その生徒のポケットの中には、いじめられて死にたいと書かれた遺書があったということで。また、昨日9月11日の新聞には、昨年4月に熊本市の八代中の3年生がメモを残して自殺をしていたと報じられております。 札幌中央の学校側としては、いじめの事実は聞いていないとか、八代の場合は、文部科学省が実態調査をしているからもう公表しようというようなことで、やはりこれも隠しぎみなんです、既に。はっきり言って。学校は隠さない隠さないと言いよるけど、こういう文章を見れば、今度、文科省が調べるき、この際に、そんなら出そうかというようなことで、1年前のことが今ごろ出てくるとかいうような実態がなきにしもあらずというのは事実こうしてあらわれておりますので、先ほどから言いますように、事故が起こってからでは遅い。起きる前の事前の対策、転ばぬ前のつえともいいますが。 保護者の皆さんは、学校が一番安全なところだということで預けているわけでございます。それがいじめられたとか、学校でけがをさせられたという親御さん、または身内の方の気持ちになって考えてみたら、とてもじゃありませんが、ただ単に、大事な体、命を取り返しがつかないことをしたのに、ただ単に、心からお悔やみを申し上げますとか、お見舞いを申し上げますといって済ませられる問題ではないと思います。 みやこ町の学校からは絶対このような不幸ものを出さないように、学校現場として徹底的に洗い出していただきたいと思います。実態調査、把握の方法としてのいろいろな、先ほど教育長から報告がありましたが、ぜひそのようにしていただきたいと。 実態把握の方法としてはいろいろあろうかと思います。いじめ発見のポイントとしては、まずはやっぱりアンケート調査、それからまた個人面談、個人のノートや生活ノート、日記等の活用が必要じゃないかと、このように私は思います。 学校としては、確かにアンケートはとっておりますが、残念ながら、その対策がとられていないというのが事実じゃないかと思います。要するに、管理のサークル、いつも私は申しますが、PDCAやなんかのPD、計画、実施はできているが、CA、チェック、アクションができてない、対策ができてないと。対策のフォローができてないというのが現実じゃないかなと、こういうふうに思うわけでございます。 この辺は、教育長として、今みやこ町の小中学校をあわせてどのようにお考えでしょうか。
○議長(上田重光君) 屏教育長。
◎教育長(屏悦郎君) アンケート等の実態調査につきましては、必ずやるようにということで指導をしております。ただ、今議員さんから指摘があったように、どういうんですか、慣れてしまって、安易にアンケートの中身を見過ごすというようなことはあろうかと思います。現実、今年度、私の町でも1つ、私どもが把握している中では見過ごしかかったということがございました。 アンケート調査等を担任1人の目で見るのではなくて、多くの先生方の目で見たり、ほかの先生方の目で見た子供の状況とかを把握した上で判断していくというようなことが必要であろうというふうに思います。 以上です。
○議長(上田重光君) 田中勝馬議員。
◆議員(田中勝馬君) いろいろ私も耳にしておりますが、この場で学校等の名前を出すことは差し控えたいと思いますが。 今、警察が学校などを調査するのは極めて異例とまで言われておりますが、大津市の中学校のいじめの問題については、警察がだんだん調査が進むにつれて実態が明るみに出てきたと。その原因は、生徒のアンケート回答の大半を市教育委員会が公表しなかったことが一番大きな問題ということで、大きな原因として上げられております。 保護者の皆さんは、先ほども私が申しましたが、学校が一番安全なところだということで預けていたにもかかわらず、学校の対応、教育委員会の対応に疑念を持ち、警察に相談をしなくては解決できないと。最近は、このようにみんな思われているようでございます。ぜひ、そのようなことのないようによろしくお願いしたいと。 いずれにしても、教職員、教育委員会、改めて問題の重要性を認識して、いじめの兆候を、先ほど教育長がおっしゃったように、早期発見、いち早く把握して、迅速に対応するとともに、いじめのない学校づくりをしていただきたいと思います。 次は、問題行動を未然に防ぐという対策については、先ほど教育長のほうから御報告はいただきましたが。教育長は、毎朝、豊津中学校の門立ちを行っていただき大変御苦労をおかけいたしておるところでございますが、今日まで朝立ちをした中で、感想というか、いろいろ感じたこと、またよい点、悪い点等、学校側あるいは保護者にお知らせし、改善をされたことはあるかどうかをお伺いしたいと思います。
○議長(上田重光君) 屏教育長。
◎教育長(屏悦郎君) 朝の挨拶運動につきましては、役場職員の皆様にも協力いただいて、それから豊津中学校ではPTA役員の方々も週2回ほど立っていただいて、一緒に行っております。 子供たちの状況としては、返事というか、声が返ってきたり、笑顔が出たりする生徒がふえたかなというふうには思っております。 ただ、豊津中学校の状況は、先生方の頑張りもいただいておりますけれども、いろいろな問題が起こっており、まだまだ多くの課題を持っております。 特に、豊津中学校、その様子を見ながら先生方といつもお話するのは、まず学習、授業ですということで、授業が成立することが第一であるというふうなお話をさせていただいております。特に、学習おくれの生徒等への学力補充等を求めていっているところです。この夏休み中も、各学年4日程度、補充指導の日を設定して、学習指導を豊津中学校では行ったところです。 次に、家庭、保護者との連携です。一番保護者の協力を得られないというような事案もたくさんありますので、家庭訪問等を充実して、何とか家庭の協力ということを求めていきたいということで、先生方の努力を促しているところです。それから、学校の状況についても、先ほどから出ておりますけれども、いろんな問題が起こったときに、それを保護者のほうにお知らせした上で、協力をいただくというようにするようにというお願いもしているところです。 以上でございます。
○議長(上田重光君) 田中勝馬議員。
◆議員(田中勝馬君) 毎日、御苦労をおかけして、職員の方も一緒に門立ちして挨拶運動等をやっていただいて大変ありがたく思いますが、生徒の問題行動の現場、もちろん朝立ちも絶対必要かとも思いますが、特に、私の子供の時代からの経験とすると、やはり昼休み、あるいは校舎の死角、陰、または帰りの時間、または中学校を卒業する卒業式のときとか、こういうときが大きな問題を起こすところでございます。 このような隠れたところ、要するに潜在危険を見抜くことが、問題行動を未然に防ぐことではないかと思いますので、今後の指導の一端にして、そういうことも考えて指導していただければ幸いかと思います。 何にしても、少子化時代を迎え、そういう子を生かした特色ある教育活動を展開していくことが重要となっております。 また、今まで以上に、先ほど教育長も言われましたが、家庭や地域社会と連携、共同することが求められておりますので。 また、国会においても、この前の新聞でも、いじめ解決への支援チームと国と強化への転換ということが新聞に大きく報道されております。さらに、開かれた学校づくりの観点からも、学校により積極的に教育活動を自己評価、自己点検し、その結果を学校だけのものにせず、保護者や地域に積極的に提供することによって、保護者や地域との信頼に応える魅力ある学校づくりを進めることになろうかと思いますので、ぜひよろしくお願いして、この問題を終わります。 次は、トイレの問題でございますが、15校は、先ほど言われましたが、改善しつつあるということでありまして、96カ所、30%やられるということでございますが、非常に各家庭が、今はやはり大概のところはもう洋式になっておりますんで、学校が、そういうふうな改善がおくれているということで、やっぱり生徒等はそういうところに、先ほど言った5K、汚い、においがするとか、暗いとかいうようなことがございますので、ぜひそういうふうなのを、一遍、児童生徒の保護者に意識調査をしていただいて、学校と家庭とのトイレの状況はどのように差があるのかというようなことも把握した上で、改善を要するのではないかと思います。 今、学校のトイレ等の清掃は誰がしてるんでしょうか。生徒がしてるのか、または、それともほかの清掃の方にお願いしとるのかということをちょっとお伺いしたいと思います。
○議長(上田重光君) 屏教育長。
◎教育長(屏悦郎君) 学校のトイレの掃除につきましては、昔どおり子供たちにやってもらってると、やらせるという、教育の一環として。もちろん、その場に先生方の指導が入ることが一番重要だというふうに思っております。 以上です。
○議長(上田重光君) 田中勝馬議員。
◆議員(田中勝馬君) 我々も子供のときから、やっぱり、掃除を自分たちがやっていたんで、やはり自分たちがそういうところをすれば、汚い便所でもきれいにするというやっぱり心構えがつくと思いますので、ぜひやっぱりそういうことは、ええことはどんどんさせていくということ。 それから、学校のトイレに行けない児童生徒はいないか。そのために健康を害したとか、または保健室に駆け込んで行ったとかいうような、過去に実態があったかないか、その辺のことがおわかりであれば教えていただきたいと思いますが。
○議長(上田重光君) 屏教育長。
◎教育長(屏悦郎君) 先ほども申し上げましたように、今回の御質問を受けて、学校のほうに問い合わせをさせていただきました。特にないという回答がほとんどなんですが、1つの学校から、やはり本年度1年生、トイレが汚いので子供が入れないという相談が担任のほうにあったという報告をいただいております。 それと、必ず小学校では、1年生、入学したときにトイレの使い方等については指導しておると。ただし、先ほど議員さん言われましたように、家庭との違いとかで、なかなか子供たちが、というのはあるようで、資料等をつくって、ここにちょっと資料ももらっておるんですが、具体的なペーパー、資料をつくって、現場に連れていって、こうするんですよと、こういうところを注意するんですよという指導を、1年生段階では全ての学校で行っているというふうに報告をいただいております。 以上でございます。
○議長(上田重光君) 田中勝馬議員。
◆議員(田中勝馬君) 私もある保護者からも聞いたことがあるんですけど、学校で子供が大便をすると冷やかされて恥ずかしいとか、いじめの対象になるという問題もあると聞いておりますが、この辺の問題については、特に問題ないのか、あるのか。今までこういうことがあったのかどうか、ちょっとお伺いしたいと思います。
○議長(上田重光君) 屏教育長。
◎教育長(屏悦郎君) それがいじめにつながったかどうかという情報については把握しておりません。
○議長(上田重光君) 田中勝馬議員。
◆議員(田中勝馬君) そういう情報も私のところにはちょっと手紙で来ておりますので、そういうことも頭に置いとっていただいて、今後の教育の一環にしていただきたいと思います。 そして、学校は、トイレは、特に今回のような災害時には避難場所にもなっているわけでございますので、和式ばかりでは高齢者や障がい者の方が大変困るということもございますので、その辺もあわせて、できるものは、予算の問題等々もありましょうが、御検討をお願いしたいと思います。 時間もちょっと残りましたが、ちょっと早口で、きょうはもう時間がないということで、汗じっくりなって、早口で進めましたんで、御理解いただけなかった点も多々あろうかと思いますが、これをもって終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(上田重光君) これで通告順位2番、田中勝馬議員の一般質問を終わります。………………………………………………………………………………
○議長(上田重光君) ここで暫時休憩とします。時間延長の御協力ありがとうございました。なお、再開は13時30分といたします。午後0時26分休憩………………………………………………………………………………午後1時30分再開
○議長(上田重光君) これより休憩前に引き続き会議を再開いたします。 それでは、一般質問を続けます。通告順位3番、議席番号6番、飯本秀夫議員。
◆議員(飯本秀夫君) 皆さん、こんにちは。6番議員の飯本秀夫です。通告書に沿って、ただいまより一般質問をさせていただきます。メガネ忘れた、ちょっととっていいですか。
○議長(上田重光君) はい、どうぞ。
◆議員(飯本秀夫君) よく見えるごとなりました。 通告の1項目として、防災及びその組織の編成についてお尋ねいたします。 7月中旬の九州北部災害においても、流木等による被害の拡大や二次災害を引き起こしたことは、広くニュース等で紹介され御承知のことと思います。 当みやこ町も例外ではありません。私は町長とは当日会っておりませんが、町長も現場に出向いていたと聞き及んでおりますので、現状は十分に把握していると思いますが、被害の出た早朝、7月14日の朝ですが、私は5時前から農作物の被害等を確認しながら河川の流域沿いをさかのぼり、帆柱まで上がりましたが、途中農業用ビニールハウスや水田の中まで、土砂にまじって丸太や切り株が相当量流れ込んでいるのを目にいたしました。 また、川土手の道筋や橋の橋梁にも多くの丸太や枝が引っかかって川の流れを阻み、濁流が
道路を流れるさまは恐怖すら感じておりました。さらに上流に上ると、
道路上に山から流れ落ちた丸太で四輪駆動の軽トラックが何回もハンドルを切り返してやっと通れるような状況です。 山林に放置した倒木または間伐材が原因と考えられます。間伐材等に市場性はありませんが、森林組合等と相談しながら有効利用の検討をするとともに早急に山林の整備を求めます。 次に、防災組織のあり方についてですが、今回の災害でみやこ町には直接的な人身被害が出なかったのが不幸中の幸いでしたが、二次災害に向けて共同で作業を行っていたのは、私の見た範囲では一部の地域だけだったと思っております。今まで幾度となく町長に申し上げてまいりましたが、災害に直面してさらに機動力のある自主防災組織の必要性を痛感いたしました。 形どおりの割りつけでは、有事の際、自主的な防災機能が発揮できていない地域が多かったように見受けられます。改めて行政部と異なる自主防災組織の必要性を感じました。組織の枠組み等についてのお考えをお聞かせください。 防災については、山林の整備、間伐材の利用、防災組織の編成、以上の3点を町長にお尋ねいたします。 また、復旧については現在まさに取り組んでいる最中でございますので質問はいたしませんが、公平にして最大限の努力をお願いしておきます。 2項目の害獣駆除については、先般同僚議員より在来害獣の駆除について質問があり、私も勉強させていただきましたが、平野部では猿、イノシシ、鹿といった在来の害獣よりも、むしろハクビシン、アライグマのように商業用あるいはペットとして持ち込まれた外来種の被害のほうが深刻です。畑作物や果樹園では甚大な被害が出ております。 行政としても在来害獣の駆除は取り組んでいるが、外来害獣の駆除は積極的ではないように見受けられるが、法的規制がなければ町としても有効ないわゆる捕獲率の高い捕獲器の貸し出し、あるいは購入の際の助成等を考えてもらいたい。 簡易的な捕獲器はホームセンター等で購入できるのですが、捕獲後の処理に大変困っているとの声も多く聞きます。処理方法についてもお伺いいたします。 しかし、根本的に被害を食いとめるとなると、1項の防災とも非常に関連してまいりますが、山林及び里山を整備してすみ分けを図ることにより、個体数を減少させることが最も重要と考えるがいかがでしょうか。 害獣駆除については捕獲器の件、処理方法の件、すみ分けの件、以上の3点を町長にお尋ねいたします。 最後の3項目の地産地消については、来年度から稼働する給食センター用食材のことで質問いたします。 私は旧豊津町の時代から、当時の教育長とはたびたび相談してまいりましたが、背景に寄り合いの給食センターということもあってか、なかなか進展してきませんでした。 これからは一本行政ですので、割とスムーズに改善できるとは思いますが、私も一朝一夕でできるとは思っておりません。最後の質問事項にしたのも、これからずっと長いスパンでいろいろと教育長に相談していかなきゃならないと考えたからで、きょうをスタートラインとしてぜひ一緒に知恵を出し合って、すばらしい給食づくりを目指そうではありませんか。 みやこ町が広く提唱している旬産旬消を基本理念に置きながら、私は地場農産物100%使用を最終目標と考えておりますが、教育長並びに町長のお考えをお聞かせください。 以上、壇上からの質問を終わらせていただきます。
○議長(上田重光君) 井上町長。
◎町長(井上幸春君) 飯本議員の質問にお答えをいたします。 7月14日の件ですが、私も6時前から犀川の木井地区のほうを見て回りまして、その後、横瀬、そして伊良原まで行こうと思ったら、横瀬の上からもう行くことができませんでした。 その後、祓川を下ってあの地域を見てみると、消防団の皆さんが出ておって手助けをしておったり、ずうっと見て回って最後は長養の池の水がたまっていると、そしてあそこは通れないということで畑中県議と遭遇しましたので、前から言われておりますショウブ園のところの家もつかるというので一緒に見に行って、今後どうしたらいいのかとそういうような対応をした後、議員のお母さんの葬儀がありましたので、それに出席するために私は帰りましたけれども、いずれにいたしましても私もいろいろと見て回りまして大変な災害だったなと、その次の日も3日間ずっと全て現地を見て回ったような状況です。 その中で、議員がおっしゃるようにかなりの風倒木が出ておりました。林業の低迷から長期間手入れがされてない荒廃した森林が全国的に増加していると、みやこ町でも同じではないかというふうに考えております。 このまま放置しますと、土壌の流出を防ぐ、水を蓄え浄化するといった森林の持つ公益的な機能が低下し、洪水や渇水、土砂災害が発生する可能性が高まることから、みやこ町におきましても平成20年度から福岡県の荒廃森林再生事業に取り組み、森林の整備を進めております。 県の荒廃森林再生事業実施要領では、倒伐された間伐材の利用が公共事業での使用及びバイオマス燃料としての利用の用途に限定されているため、間伐材を搬送せず、工事仕様の中で伐倒木が下方へ脱落しないように十分な措置をとるよう指示を行った上で、ほぼ全量を森林内に処理をしているというような状況です。 議員のおっしゃるような点、私も今回目の当りにしていますので、そういった対策ももう少し考えていく必要があるんではないかなというふうに思っております。 それから、防災についてですが、本町においては住民によります自主的な防災活動が効果的、組織的に行われることを目的に、平成23年度から自主防災組織の設立推進に取り組んできました。 みやこ町の自主防災組織の組織例として、自治会、町内会がそのまま自主防災組織になるという方式がほとんどです。しかしながら、人口減少並びに少子高齢化に伴い、自治会の加入戸数の減少、ひとり暮らしの高齢者や高齢者のみの世帯が増加し、また社会全体において連帯感の希薄化や無縁化が進み、自治組織としての機能の低下が否めません。 自治会規模の大小もあり、加入戸数が少数の自治会も多く、自主防災組織の設立も困難な地区もあります。自治会や町内会などの地域コミュニティが持つ自治機能の再生、活性化を図り、防災や防犯という機能を重視した共助社会づくりのためには、行政区自体の再編や行政区の区域を超えた広域的な自主防災組織の設立が必要になってくるのではないかと考えております。 「住みやすいみやこ町、住んでよかったみやこ町」を目指し、地域住民や駐在員の方々など、多くの方の御意見を伺いながら行政機能としての駐在員制度の抜本的な見直しを今後検討していきたいと考えております。 害獣の駆除についてですが、先ほど言われましたようにハクビシン、アライグマとかなり多くなっております。現在、有害駆除を目的とした捕獲器(箱わな)を町で所有し、区から要望があれば貸し出しを行っております。 9月1日現在の状況といたしましては、イノシシ用捕獲器、38器、小動物用捕獲器が5器、猿用捕獲器が4器を貸し出しているところです。なお、今年度に入りまして、小動物用捕獲器、5器を既に購入したところであり、今後イノシシ用捕獲器、10器についても追加で購入する予定です。 昨年、我が家でもアライグマが子供を産んで大変な被害を受けました。ことしもまたやって来ておったので、捕獲器を貸してくださいと駐在員にお願いをしてるんですけど、まだ量が少ないので、私はもう少し議員がおっしゃるように、数をふやしたらどうかというようなお願いもしてるような状況であります。 そして、この害獣の駆除につきましては、イノシシ、鹿につきましては、町の有害鳥獣加工施設で買い取りを行ったりして、加工施設のほうで処理をしておりますが、アライグマ等のこの小動物につきましては、駆除、保健所が受け付けないということになっておりまして、これはいかがなものかと私も思って聞いたんですが、保健所のほうではできないのでと、捕獲した方が処理をしていただいてるというようなことをお聞きしております。 最近、以前のようなそういったことで大変な被害が出ておりますので、これは真剣に取り組んでいきたいと思っております。 それから、次のこの抜本的対策ですが、以前は被害のなかった地域までイノシシ、鹿、猿などが出没し、農作物に被害を与えるようになっているとの報告があります。 生息数の増大や植林などの影響による山中での餌の減少が原因とも考えられますが、はっきりした原因はわかっておりません。議員、御指摘のとおり里山に実のなる木の植樹を行うことで、イノシシなどが農地に出なくても山に餌がある環境をつくることも被害軽減の対策の一つと考えられます。 しかし、個人の土地に植樹する必要があるので、その承認が得ることができるか、また山に十分な餌場があることで、逆に生息数の増加につながらないかといった懸念もあります。 一方で住居、農地に隣接する里山周辺において、間伐や下草刈りなどを実施し、イノシシなどが山から直接農地に出られないよう緩衝帯をつくることが被害軽減につながったという事例も聞いております。今後は被害が多発している地域において、地元で取り組むことのできる駆除対策の一つとして、緩衝帯の設置についても研修会などの実施を通じて周知をしてまいりたいというふうに考えております。 最後に、給食センターの中における地産地消の問題です。 このことにつきましては、飯本議員からこれまで多くの御指摘や御指導をいただいており、私も勉強をしてるような状況でございます。 そこで、学校給食食材の主要品目であるジャガイモ、ニンジン、タマネギにつきましては、町内の農家の協力を得ながら旬産旬消事業と合わせて、約80アールの栽培を計画しているところであります。 来年度からは稼働を開始する新しい給食センターでは、できるだけ多くの地元食材を使っていただきたいと考えておりますが、農産物は収穫できる時期が限られ、長期間の存在ができないことから、全ての食材を地元産で賄うことは困難であります。 今後は町内の農家や農協、そのほか関係機関と連携しながら栽培指導や営農計画、給食の献立などを工夫しまして、収穫時期には安全かつおいしい農産物を提供することで、地元食材の利用率のさらなる向上に努めてまいりたいと考えております。 先ほど御指摘がありましたけれども、もうそんなに悠長する時間はありませんので、さらに関係者と話を深めていきながら地元の農業の発展に寄与できるような、そういう給食センターになるように努力をしてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。
○議長(上田重光君) 屏教育長。
◎教育長(屏悦郎君) 給食センターにかかる御質問でございます。 地場産の農林産物をできるだけ利用したいと考えていることにつきましては、これまでも回答をさせていただいているところです。 米飯給食につきましては地元産の米を使用しており、現在の週3回の実施から、新しい給食センターでは週4回での実施を予定しております。野菜につきましてはM玉など小ぶりのサイズについても、メニューにより利用できるものにつきましては、できるだけ多く使用したいと考えております。 昨年から町産業課が主体となって給食センター、農協及び県の関係機関との協議を行っており、今後も引き続き連携を図りながら地元の農林産物をより多く使用できるように検討してまいります。 また、地元の顔の見える生産者からの野菜など、旬のものをいただくということは食育の一環として大事なことであると考えておりますので、来年度からみやこ町単独で設置する献立委員会などにおいて、地元産の食材の利用促進に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。